【ニュースシネマパラダイス】

 どうも! 有村昆です。米国の実業家イーロン・マスク氏が1月29日、自身のベンチャー企業「ニューラリンク」の臨床試験にて、被験者の脳にチップを移植したことを発表し、話題となっていますね。ケガや病気で両手足がマヒした患者の脳にチップを埋め込むことで、脳の活動を記録・送信し、念じた通りにスマホなどの機器を動かすことを目指しているそうです。

 いよいよ来たか!とも感じますが、実は2024年は名作映画「ターミネーター」内で、ターミネーターの研究が始まった年だったりもするのです。これは単なる偶然ですが、ついに人類が次のステージへと一歩進む、そんな時期がやってきたのかもしれませんね。さて、科学技術による人類の進化に関連して今回は、天才外科医の手術で生まれ変わった女性の人生を描く映画「哀れなるものたち」(公開中)を紹介したいと思います!

 本作はまさにフランケンシュタインの女性版とでも言いましょうか。妊娠中に自殺を図って死んでしまったお母さんに、おなかの赤ちゃんの脳を移植し蘇生。外見は20代中盤の美女であるのに、中身はまっさらな赤ちゃんとして生まれ変わった女性ベラの冒険譚です。

 主演は「ラ・ラ・ランド」(17年)のエマ・ストーン(35)。彼女の演技がとにかくすごい。生き返ったベラは見た目が20代だけど、エマは「あー」とか「うー」しか話せない幼児期から幼少~少女~成熟期に至るまでを1人で演じるんですよ。かなり攻めたセクシャルな表現にも果敢に挑戦していく。よくやり切ったなと。アカデミー賞の主演女優賞候補の筆頭です!

 本作では、女性の自立や性の平等が大きなテーマの一つとなっています。成長し自我が芽生えたベラは、娼婦という仕事を通し女性の性のあり方や社会的制約について疑問を持つようになるんです。彼女がこれらの性の問題にどう向き合っていくのか。性被害や性差別が大きな社会問題となる中、このようなセンシティブな話題にも大胆に踏み込んでいく。ここはさすがアメリカ、進んでいるなと感心させられますね。我々人間は常に進化していきます。イーロン主導の試験が我々の体にどのような恩恵をもたらしてくれるか非常に楽しみですが、内面的、精神的なアップデートも常に行われていくべきと考え直すきっかけになりますね。今季、大注目の一作です。ぜひご覧ください。