一般社団法人「日本映画製作者連盟」の新年記者会見が30日、都内で行われた。会見には同連盟の鳥谷能成会長と、加盟4社(松竹、東宝、東映、KADOKAWA)の代表が出席した。

 この日は昨年、興行収入10億円以上を記録した映画ランキングが明かされた。第1位には22年12月から23年8月までの〝ロングラン〟を果たした「THE FIRST SLAM DUNK」(東映)が輝いた。

 会見では「セクシー田中さん」などで知られる漫画家・芦原妃名子さんが亡くなったことについて、〝制作側〟となる配給会社代表がそれぞれ見解を述べた。この問題はドラマ化をめぐって、原作者と制作側でトラブルがあったと見られている。

 松竹・高橋敏弘代表はメディアミックス企画について「原作の素晴らしいところを活かすのが大前提」としたうえで「今のところは、一緒に制作者として取り組んでいくっていうのが原則でやっている」と説明。東映・吉村文雄代表も「原作者ってていうのは著作権上で1番強い権利をお持ちの立場。そこに関しては、どういう形で映像化するかはかなりクリエイティブな部分で合意、話し合いを重ねていくのが本来正しく望ましい」とコミュニケーションの重要性を指摘した。

 東宝・松岡宏泰代表も「原作者がいるのであればその原作者の声を出来るだけ尊重する」「その方が作り上げたものをいかに映像化するかっていうことを我々がお願いして権利許諾をいただいているので、そこはこれからもブレることはない」と同様の意見を発信する。

 また「契約関係や出来上がったものに対して意見がある方もいらっしゃるかもしれないし、我々の方向性と原作者さんの方向性が違う可能性もあるかもしれない。そういった時には、基本的にはコミュニケーションを取って、出来る限り互いが了解を取っていくのが1番の解決策」と見解を示した。

 KADOKAWAの夏野剛代表は「自分のところの原作を実写化することも多い」と切り出すと「非常に毎回気を使ってる。うちの場合は、編集者が原作の立場に立って調整をしていく作業があるが、必ずしも皆が満足いくケースにはならない場合もあります」と明かす。

「それはフォーマットが違うものを仕立て上げないといけないから、そこに調整が入ることはある」としたうえで「納得のいくような形に収めていく努力をするのが映画をつくるうえで大事なこと」と話した。

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