メジロやウグイスなどの野鳥を無許可で飼育したとして、岡山市の82歳の男性と73歳の男性2人が、鳥獣保護法違反の疑いで書類送検された。

 警察によると、82歳の男性は今年6月、メジロ、シジュウカラ、ウグイス、ヤマガラなど9羽を自宅で飼育していた疑いがあり、73歳男性は今年7月、メジロ、コガラ、ヒガラなど20羽を自宅で飼育していた疑いがあるという。6月上旬に「野鳥を捕まえている男2人組がいる」との通報が警察にあり、通報者が撮影した車の画像から2人が浮上。2人は野鳥愛好家の仲間で、トリモチで捕まえて鑑賞目的で飼育していたという。

 許可なく野鳥を捕まえて飼育することは鳥獣保護法違反だが、こうした密猟は後を絶たない。野生動物ガイドは「ツアー中、山中で怪しい動きをしている人に出くわすことは時々ある。何をしているか話しかけると、あっけらかんと『秘密だけどメジロを捕まえてる』と答える人もいる」と密猟者の存在を指摘する。

 自分だけの鑑賞用として飼育するために密猟する者もいれば、数人のグループで密猟した鳥を交換することもあるという。また、なかには違法飼育者たちが集まって「鳴き合わせ会」が行われ、金銭が賭けられたりしている実態もあるようだ。前出のガイドは「これまで出会った密猟者は高齢者が多く、違法性は認識していても、ちょっとだけならと悪気がない様子だった」と明かす。

 野鳥の密猟は何も鑑賞目的ばかりではない。猛禽類のヒナを狙って密猟する者もいるという。

「フクロウのヒナが狙われることはあるようです。野鳥愛好家の間で知られた営巣木に夜な夜な人がライトを持ってよじ登っていた、なんて話は時々聞きます。最近はフクロウが人気ですが、フクロウ好きな人のコミュニティーで違法な売買がされているという噂もあります」(前出ガイド)

 2012年4月以降、すべての野鳥について愛玩飼養のための捕獲は禁じられた。こうした違法行為がなくなることを願うばかりだ。