旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)が18日、毎年恒例となっている年越し公演「カウントダウンコンサート」(カウコン)の開催を見送ることを発表した。理由は、所属タレントがエージェント契約を結ぶ新会社への移行準備期間だからだという。この〝決断〟によって、大みそかに紅白歌合戦を放送するNHKとの決定的な対立が回避された格好だ。
旧ジャニーズ事務所「FAMILY CLUB」の公式サイトによると「例年、年末年始に開催をしておりましたカウントダウンコンサートの本年の開催を見送らせて頂くことになりました」とした上で「今は、新会社へ移行準備期間であり、今しばらくお時間頂ければと存じます」と中止の理由を説明した。
年末の東京ドームは29日から1月1日まで「Hey!Say!JUMP」がライブを行うが、12月31日だけは空いていた。例年通りであれば「Hey!――」の31日のステージをそのまま使ってカウコンを行うはずだった。今年、旧ジャニーズのタレントの紅白出場者はゼロ。それだけにファンの間でもカウコンの開催が期待されていたのだ。
ある芸能関係者は「大みそかの東京ドームは空けていたわけですし、SMILE―UP.側もファンのために何とか開催にこぎつけたいという思惑が見え隠れしていましたが、新会社設立の準備が遅くなっていて、正式な発表もいまだなされていません。そんな不安定な状態なのが開催に至らなかった大きな理由でしょう」。
だが、開催中止の理由はそれだけではない。これまで生放送してきたフジテレビが、今年は放送しないことも背景にあるという。
「もし開催となれば、テレビで見られないファンは『有料でもいいから』と配信を求めるでしょうし、その声に応えなければ、会場に入れないファンが東京ドームに集結するなど混乱するでしょう」(同)
もし配信となれば、紅白への影響は免れない。
「カウコンの放送が始まるのは、紅白の放送が終わった午後11時45分からですが、実際にはその前からジュニアたちがステージに上がって会場を盛り上げています。もしスタートから配信すれば、紅白の視聴率に影響が出てきてしまう。それこそ本格的な対立関係になりかねません」(同)
もともとNHKと旧ジャニーズは「ザ少年倶楽部」(BSプレミアム、今月24日から『ニュージェネ!』にリニューアル)など、ほかの民放にはない番組を作っていたように良好な関係だった。ところが、故ジャニー喜多川氏の性加害問題が勃発すると、NHKは被害者を独自報道したほか、旧ジャニーズの2回目の会見時に「NGリスト」があったことをスクープ。結局、同事務所所属タレントの紅白出演はゼロとなった。
一方、ジャニーズ側は「Snow Man」が大みそかにユーチューブで生配信することを発表。同グループの目黒蓮は「俺らを正解にする」と挑発的なコメントを残していた経緯がある。そんな局面でカウコンを開催すれば、両者に決定的な亀裂が生まれた可能性は否定できない。
開催を見送ったことで、寂しい思いをするファンは少なくないが、ある音楽関係者は「開催しなかったことで、今は被害者の救済に力を入れるという姿勢を見せることができるし、損して得取れというところもあるでしょう」。
この決断が将来につながることを祈るしかない。












