J1福岡が4日に行われたルヴァンカップ決勝(国立)で浦和を2―1で撃破し、悲願の初優勝を成し遂げた。電撃2アシストでクラブに初タイトルをもたらしたMF紺野和也(26)がブレークを果たした理由とは――。
紺野は前半5分に右サイドをドリブル突破すると、ゴール前に絶妙のタイミングで鋭いクロスを供給してMF前寛之の先制点をアシスト。さらに同アディショナルタイムには、今度は左サイドから浦和守備陣の警戒をあざ笑うかのように、針の穴を通すようなクロスをゴール前に出し、DF宮大樹のゴールを演出した。まさに紺野の個人技から生み出した2得点だった。
前所属のFC東京時代から強烈なドリブル突破が脚光を浴びていたが、プロ3年目まではリーグ戦でわずか12試合の出場。昨季はようやく出場機会も増えて30試合に出場したが、途中出場や途中交代が多くレギュラーには定着できなかった。
意を決して今季から福岡に完全移籍すると、またたく間にレギュラーを奪取した。今季のリーグ戦でのスタメンはここまで22試合に激増し、3得点をマーク。福岡でエース格のストライカーへと進化を遂げた。
長谷部茂利監督(52)は「前所属のチームでやっていたプレーにプラス、アビスパに来てさらに上乗せしてできることが増えている。ボールに触る回数が増え、守備をする回数が増えている。それが連続、連動している。そういうところが成長している。(今後も)期待している」と成長の理由を語った。
紺野は福岡での躍進を「福岡は本当にみんな、スタッフ、監督含めて信頼して多くの試合で今年は使ってもらえているので、その期待に応えたいなとずっと思っている。一つ今日は恩返しできたかなと思う」。
さらに、長谷部監督からの指導がブレークを後押ししていると実感しており「攻撃面は自由に結構やらせてもらっている。あとはハードワークとか基本的なことの徹底は、よりシゲさんになってから教わっている。数字がつくことで自信につながるし、評価も上がってくるので」と説明した。
視察した日本代表の森保一監督も「素晴らしい攻撃での関わりをしていた」と絶賛したほどの逸材。東京を去って飛躍を果たした〝博多のメッシ〟が一気にスターダムを駆け上がるか。












