両親に向精神薬を服用させ、自殺を手助けしたとして自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎俳優・市川猿之助被告(47)の初公判でファンの〝乱入騒動〟が起きていた。

 20日に東京地裁(安永健次裁判官)で開かれた初公判には一般傍聴席が22席設けられた。それに対し、傍聴整理券を求めたのは1033人。倍率は約47倍にも上った。

 一般傍聴券の抽選では、番号が記載された緑色のリストバンドが1人1枚ずつ配布。午前11時50分頃、東京地裁のホームページ上に当選番号が公開され、当たった人は裁判所で傍聴券と交換する段取りだ。

 猿之助被告の裁判が行われる425号法廷の前には、傍聴券が外れたファンの姿も…。騒動になったのは、午後1時半の開廷直前。緑色のリストバンドを腕にはめた60代くらいの女性が法廷の前にやってきたという。

 裁判所の職員が番号を確認したところ、はずれだったため「入れません」と制止。女性は立ち去ろうとしたが、再び戻ってきて「親せきなんだけどダメ?」とゴネだしたという。これに職員は「ダメです」ときっぱり拒否し、女性は渋々帰っていった。

 一部始終を目撃した人によると「この女性は実際は『親せきではない』とも言っていました。白髪を茶髪に染め、ブランドバッグを持っておしゃれな雰囲気だった。ファンとみられており、ウソをついてでも入りたかったのでしょう」と明かした。

 スター歌舞伎俳優の前代未聞の事件だけにファンがひと目見たくなるのも無理はない。傍聴券を求めて並んでいたある男性も「ヤバい事件だし、もう生の猿之助を見ることなんてないだろうから、当てたいね」と仲間と話していたほどだ。

 梨園関係者は「検察は懲役3年を求刑し、弁護側は執行猶予を求めています。猿之助本人は裁判で歌舞伎界への復帰を望み、松竹側もバックアップを約束。執行猶予がついても事件の引き金になった自身のセクハラ、パワハラ疑惑は残っているのでいばらの道なのは変わりはない」と話す。

 11月17日の判決は、ファンにとっても気が気ではない。