歌舞伎俳優・市川猿之助被告(47)の初公判が20日、東京地裁で開かれた。両親の自殺を手助けした自殺ほう助の罪で、検察は懲役3年を求刑。判決は11月17日に言い渡される。

 法廷で読み上げられた供述調書では事件直後は「自殺したい」と考えていたが「周囲の人の話を聞いて、できることをやっていかないといけないと思うようになった。許されるのであれば、舞台に立ちたい。歌舞伎で償っていきたい」に変化した。猿之助被告も最後に「反省、申し訳なさと感謝を一生背負っていく思いです。もし僕ができることがあるなら、それをさせていただき、生きる希望にしたい」と復帰願望を隠さなかった。
 
 たしかに歌舞伎界では猿之助被告のカムバックを期待する声がある。だが、芸能界ではどうだろう。事件によって作品がお蔵入りになるなどの弊害が出た。

 なかでも天海祐希(56)の主演映画「緊急取調室 THE FINAL」は6月16日の公開直前に、猿之助被告の事件が起き、公開延期に。猿之助被告は〝ラスボス〟の内閣総理大臣役を演じており、代えの利かない役どころだった。

「まだ(猿之助被告の)代役が決まったという話は現場クラスには下りてきていませんね。みんな『天海さんのために』と撮り直しを覚悟しているのですが…。当初、12月にも再撮という話がありましたが、来年夏に延期になったそうです」(映画関係者)

 当の天海は公開延期が決まった当初は落ち込んでいたというが、このところはすっかり吹っ切れたようだ。天海を知る関係者の話。

「天海さんは役者仲間を見つけては、笑顔で『誰かやってよ~!』と直々にオファーをかけていますよ。言われた側は『いやいや…』と恐縮するしかありませんが、天海さんは『決まらないのよ~』とネタのように話していました。その様子を見る限り、完全に吹っ切れているなと思いましたね」

 当初、劇場版公開前に地上波でスペシャルドラマを放送する予定だった。こちらは猿之助被告ではなく、大麻所持で捕まった俳優・永山絢斗が出演していたことでお蔵入りとなったが、再撮までの時間ができたことから「スペシャルドラマの撮り直しも行われそうだ」(前出関係者)という。

 一日も早く仕切り直しといきたいところだが…。