歌舞伎俳優の市川海老蔵が22日、千葉・成田山新勝寺を参拝し、11~12月の「十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行」の成功を祈願した。同興行で長男の勸玄くんも「八代目市川新之助」として初舞台を踏む。

 海老蔵は「18年前も、こちらで父とともにお練りをしました。その時の記憶が走馬灯のようによみがえり、少し胸が熱くなりました」と感無量の様子。同日夜には、大本堂前の特設舞台で、海老蔵出演の奉納歌舞伎が催された。

 團十郎襲名興行では、一部週刊誌で8月に銀座ホステスへの性加害報道のあった香川照之(市川中車)の復帰が伝えられている。中車は2020年に予定された襲名興行で「助六由縁江戸桜」に朝顔仙平役で出演するはずだった。しかし、コロナ禍で延期となった今度の「助六」出演予定者に中車の名前はなく、12月の朝顔仙平役は市川猿弥に決まっている。報道によれば、海老蔵が松竹に対し12月の興行に「出してやってくれないか」と申し出ているという。

左から市川中車(香川照之)、中村勘九郎、市川海老蔵(2013年)
左から市川中車(香川照之)、中村勘九郎、市川海老蔵(2013年)

「海老蔵さんと香川さんが深い仲であることは事実ですが、12月は勸玄くんが8代目市川新之助の名前で挑む歌舞伎十八番『毛抜』が上演されます。そこに香川さんの復帰をカブせるのは、現実的にどうなのか。少なくとも松竹は難色を示すはずです」とは歌舞伎関係者。

 香川に救いの手を差し伸べるのは何も海老蔵だけではない。ここにきて関西の〝超大物女優〟の名前が取り沙汰されている。

「藤山直美さんです。彼女のお気に入りは岸部一徳さんと香川さん。一連の報道後、彼を叱咤激励していたと言われています。藤山さんは関西のテレビ界や演劇界に顔が利く。復帰の場を提供してあげるのでは?とウワサされているんです」(舞台関係者)

 藤山と香川はテレビ東京の新春ドラマ「最後のオンナ」(20年)をはじめ、多くの番組で共演している。16年にEテレで放送された対談番組では、芝居について語る藤山の話に聞き入る香川の姿が印象的だった。

「藤山さんの性格的に困っている〝弟子〟はほっとけないタイプ。必ず手を差し伸べると思いますよ。関西で『藤山直美』は唯一無二のブランド。香川さんも心から尊敬しています」(同)

岸部一徳と並ぶ藤山直美(2016年)
岸部一徳と並ぶ藤山直美(2016年)

 海老蔵が香川にオファーを出す背景には襲名興行のための話題作り的な打算も見え隠れするが、藤山の場合はそうしたものがない。何より香川とは堅いキズナで結ばれているという。

 いまだ復帰の光が見えない香川。関西の超大物がついに動くか。