映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主題歌「パワー・オブ・ラヴ」などで知られる米歌手ヒューイ・ルイス(76)が今週、ポッドキャスト番組に出演し、約8年前に聴覚を失ったことが自身の人生にもたらした計り知れない影響について赤裸々に語った。

 ルイスは米俳優マイケル・ローゼンバウムのポッドキャスト番組「インサイド・オブ・ユー」に登場。「現実と向き合わなければならない……もう音楽を聴くことができない」とした上で、「音楽はもはや人生の一部ではなくなった。受け入れることがとてもつらい」と告白した。

 ルイスは長年、めまいに悩まされ、1990年代半ばにメニエール病と診断されていたことを2021年になって公表した。

 現在は「ほぼ何も聞こえない状態」だが、人工内耳を装着しているため、日常会話を理解することはできると説明。ただ、音楽は周波数や倍音、ハーモニクスが複雑に変化するため音程を捉えるのが困難で、加えて、人工内耳を通すと人の声や音楽が歪んで聞こえるという。

「かつて音楽はとても楽しいものだった。今はもどかしさや苛立ちを感じてしまう」と吐露し、「もうあの温かみを感じることはできない」と付け加えた。

 ルイスは1980年代、ロックバンド、ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースを率いて、「パワー・オブ・ラヴ」(85年)をはじめ、「スタック・ウィズ・ユー(Stuck with You)」(86年)と「ジェイコブズ・ラダー」(86年)の3曲がビルボードHot100で1位に輝いた。

 また、1985年にはチャリティプロジェクト「USAフォー・アフリカ」に参加し、「ウィ・アー・ザ・ワールド」では欠席したプリンスの代わりにブリッジ部分でリードボーカルを務めた。