フランシュシュ「徒花ネクロマンシー」
2018年に放送された「ゾンビランドサガ」は、事故などで不幸な死を遂げた女の子たちが、ゾンビとしてよみがえり、アイドルグループ“フランシュシュ”を結成するというストーリー。そのオープニング主題歌が「徒花ネクロマンシー」だ。
歌っているフランシュシュのメンバーは、主役の源さくらを演じる声優・本渡楓をはじめ、田野アサミ、種田梨沙、河瀬茉希、衣川里佳、田中美海の6人で構成されている。本来グループは7人組だが、山田たえ役の三石琴乃は基本的にうめき声しか出さない役柄のため歌唱には参加していない。
それにしてもこの6人、揃いも揃って抜群の歌唱力を持っている。“歌うま”声優を集めたユニットはいくつもあるが、フランシュシュはちょっと毛色が違う。ハーモニーとかボーカルのアンサンブルといったような要素で聴かせるのではなく、とにかく全員が全力で熱唱するのだ。100%を6等分で作り上げる手法は取らず、6人が100%ずつ力を発揮して600%の楽曲に仕上げるという感じ。
なにしろ演じているキャラクターが一度死を経験しているわけで、そのぶんよみがえってからのアイドル活動に対する情熱や、歌うことへの執着が尋常ではない。それが“生命力の塊”となって怒とうのように押し寄せてくる。エモいなどという次元をはるかに超越した、必死で切実な歌声なのである。21年にはアニメ第2期が放送されたが、その主題歌「大河よ共に泣いてくれ」では、さらにエスカレートしてとんでもない熱量になっているので、こちらも必聴。











