男性の育児休暇が推奨されるなど男性の育児参加が広がりを見せる一方で、“男性の産後うつ”に注目が集まっている。
産後うつは女性が出産後にホルモンバランスを崩し、発症するケースが知られていたが男性も発症するケースがあるという。これまでの研究で、男性も女性と同程度の約10%で産前産後うつを発症することが分かっていた。最近では、国立成育医療研究センターなどが新型コロナウイルス感染症に強い不安を感じたり、周囲のサポート体制が不足していたりする場合には、うつ病のリスクが約2倍に高まるという調査結果を発表した。
女性だけがかかると思われていたが、産後うつは男性にもリスクがある。その要因の1つとして考えられるのが、環境の変化だ。
今年7月に第1子をもうけた都内在住の男性が環境の変化について語った。男性は待望の第1子誕生を喜んだが、妻と子供が退院し3人の生活がスタートすると戸惑うことになったという。
「子供が生まれるまで夫婦ゲンカもほとんどしたことがありませんでした。初めての子育ての戸惑いと夜泣きで睡眠不足となり、お互いイライラとしてささいなことでケンカをするようになりました。それまでケンカをしてこなかったので相手の嫌な所が目につくようになりました」
夫婦関係がギクシャクするなか、追い打ちをかけたのが育児休暇だ。男性は2週間の育児休暇を取得。育児に積極的に取り組んだが「抱っこやオムツの交換のやり方が悪いと怒られるようになりました。でも、やらなきゃやらないで怒られるという悪循環。自分は役立たずという思いを募らせていきました。逃げられない環境がつらかった。当初は育児休暇を1か月取ろうと思っていたんですが、2週間でよかった」と話した。
SNS上には「ウチの夫も気がつくと表情が暗くなっている」という声がある一方で「それは産後うつではなく育児うつでは?」といったツッコミの声も。いずれにせよ、必要なのはサポート体制のようだ。












