【今週の秘蔵フォト】1970年代に独特の“和風美人”として人気を集めたのが山口いづみだった。着物がよく似合い艶のある顔立ちで、多くの時代劇ドラマや映画で活躍した。

17歳とは思えない!
17歳とは思えない!

 小学生時代から劇団「子鹿」に所属し、子役として活躍。72年にドラマ「続大奥の女たち」で本格デビューを果たした。同年7月19日付本紙では大役デビューを果たしたばかりの山口のインタビューが掲載されている。見出しは「十二単衣着て大満足」。当時まだ17歳だった。

「私ね、小さいころから芸能人になりたかったの。映画やテレビの中でキレイな着物でクルクル舞えたら最高だなって夢見てたの。今、それが実現して本当に満足」と笑顔を見せた。

 デビュー作で最もうれしかったことは「和宮役になって十二単衣を着られた時。和服は大好きだけど、普通の娘さんに育っていたら、あんなの着る機会はないでしょ。それに芸能界にいればもっと別の経験もいっぱいできると思うの。それが楽しくて」と17歳らしく希望に胸を膨らませている。

 独特の姿勢を記者は「楽しいことや悲しいこともいろいろあったというが、自分を着飾ることができるから、芸能界は最高だという。私は私でお芝居や歌をやっているという考えのようだ」と表している。

「だから私を花にたとえられないでしょう。でも春だったら春咲く花。夏だったら夏咲く花。秋なら秋。冬なら冬に合わせたムードで演じればいいの」と17歳とは思えない独特の“女優哲学”を語っている。

 夜寝るときは男もののワイシャツを寝間着代わりに着ているそうで「フレッシュで健康的なムードを楽しむんです」と語る。ちょうど「緑の季節」で歌手デビューも果たした。「絶対ヒットさせます」と兼業に意欲的なところも見せている。

 その後は77年の超話題作「エマニエル夫人」のテレビ放送版でシルビア・クリステルの吹き替えなど“大役”を演じ、数多くの映画やドラマに出演して活躍した。