【今週の秘蔵フォト】アイドルとは一線を画したルックス、抜群の歌唱力、大人っぽいムードで「東京ららばい」(1978年3月)、「ディスコ・レディー」(同年8月)などのヒット曲を飛ばしたのが中原理恵だ。

熱唱する中原理恵
熱唱する中原理恵

 58年6月、北海道・函館市出身。高校卒業後、地元でのコンテストで歌唱力がスカウトの目に留まり、歌手の道へ進んだ。78年にリリースしたシングル「東京ららばい」が大ヒットを記録。当時からリーゼントに白いイブニングドレスをまとっており、大人っぽさと個性を強調していた。

 78年10月27日付本紙には人気絶頂期にあった中原のインタビューが掲載されている。「まあ意外と若いうちから人生経験積んでいるから、自分のいい面も悪い面も知っているので、それで普通の新人さんと異なり、個性が前面に出ちゃうのかも」と実に堂々たる態度で語っている。

 上京前は高校卒業後に札幌で喫茶店のウエートレスや、高級クラブのホステスを務めていた時期もあったという。「以前は歌手よりファッションデザイナーになりたかったの。高校を出ると、とにかく東京に行きたいと計画していました。でもある日、デザイナーでも歌手でも自分の世界をつくることに変わりはない。自分の世界をつくれれば最高!と思うようになりました」と歌手の道を選んだ。

 ちょうど「ディスコ・レディー」がヒットしていた時期で、当時人気があった米ディスコ女性歌手のセリ・ビーとのジョイントコンサート(10月31日)を控えていた。記者の「戦いでは?」との質問には「戦いだなんて…。16曲ずつ歌い合うというだけです。このところ学園祭やコンサートが多くなったので、気分転換にはいいと思っています」と堂々たる態度で語った。同年12月には山下達郎、坂本龍一らが参加した名盤2nd「KILLING ME」をリリースした。

 同年には「東京ららばい」で紅白歌合戦に初出場。その後もヒット曲を飛ばし、81年からはフジテレビ系の人気番組「欽ドン! 良い子悪い子普通の子」の人気コーナー「良い妻、悪い妻、普通の妻」で「よし子」「わる子」「ふつ子」の3役を演じる一大イメチェンでお茶の間を驚かせた。多岐にわたる才能を発揮して、映画やドラマで引っ張りだことなり、歌手、俳優、コメディーなどで大活躍した。 (敬称略)