金メダル級のデビューになった。グラップリングイベント「QUINTET.4」(10日、横浜アリーナ)でプロデューサーを務める〝IQレスラー〟こと桜庭和志の長男・大世(24)がプロデビューし、アテネ&北京五輪柔道男子66キロ級金メダルの内柴正人と対戦した。
柔道金メダリストを相手に引けを取るどころか上回った。開始早々、自ら尻もちをついて下になり寝技に引き込んだ大世は相手の腰を両脚で挟んだクローズドガードでとらえ、腕を狙う攻撃を見せる。しかし内柴の圧倒的フィジカルでガードから逃げられ、するすると上四方固めの体勢で抑え込まれるとノースサウスチョークで首を絞められるピンチを迎えた。
それでも巧みに体を入れ替えて脱出すると、立ちの攻防から今度は飛び付いて寝技に引き込む。だが相手を捕らえきれずにマウントを奪われると、肩固めを狙われる大ピンチになった。そこからさらに腕十字を仕掛けられたが、体を起こして脱出すると、相手の左脚に絡みついて逆転のヒザ十字固めでギブアップを奪った。
試合後、大世は「お父さんに『攻めてナンボ』みたいに言われていたのと、今日は一本が少なかったので自分が一番きれいな一本を取りたいと思っていました。知らない人からしたら『ボンボンが出てきた』『バカ息子が出てきた』と思われたかもしれないので、できるぞというのを見せたかったです」としてやったりだ。デビュー戦でにジャイアントキリングに「メチャクチャ気持ちいいです」と話すと、報道陣に「正直どっちが勝つと思ってました? 内柴さんが勝つと思っていた人、手を挙げてもらっていいですか?」と逆取材。ほぼ全ての報道陣が手をあげると「よっしゃー、それを覆したかったんですよ」と父譲りの天衣無縫っぷりを発揮した。
今後の目標を「QUINTETでいえば、お父さんが僕のことを強いと思ったら団体戦に出られると思うので、まずはQUINTETで団体戦に出られるようになりたいです。ほかの団体も? 出てみたいです。経験があまりないので。いろんなところに出てやってみたいです」と語気を強める。さらに総合格闘技出陣の可能性について「総合とかもやってみたいなとは思います」と話した。
前途洋々なサラブレッドの今後に注目だ。












