格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(59)と木村〝フィリップ〟ミノル(29)が2日に都内で会見し、ドーピング検査の結果が陽性だったことが明かされた。
かねてそのパワーや並外れた体つきからドーピング疑惑がささやかれていた木村は、「RIZIN」6月の北海道大会で6年8か月ぶりに参戦したロクク・ダリ(コンゴ)を強烈な左フックで沈めた。するとその試合後、榊原CEOは「ドーピングの検査をしているので、その結果は出てきます。疑いを払拭するための検査を受けている」と明言。本人の〝疑惑を払拭したい〟意向を受け、結果を公表するとしていた。
ところが結果はまさかの陽性。当該のダリ戦はノーコンテストとなり、契約書に基づく罰金処分と当該試合から半年間RIZIN出場停止処分が科されることになった。
榊原CEOは「検査してクリーンだと認められない限り今後の出場はない。個人的に残念で仕方ない。なんでしちゃったかなと。話にならないというのが正直なところ」と失望を露わ。
肩を落としながらマイクを持った木村は「申し訳ない気持ちでいっぱいです」と関係各所やファンに深々と謝罪。禁止薬物を使用したのは2021年12月の和島大海戦でK―1を離脱した直後からだとして「試合ができなくてモチベーションが保てない時期にもトレーニングを続けていたんですが、僕が使用したのは(筋肉増強薬としてドーピング禁止薬に指定されている)クレンブテロールという成分で、モチベーションを上げたり体の維持のために摂取していました」と説明した。またK―1の所属時代には一切使用していなかったといい「知識もなかったです。後半から疑惑持たれたんですけど、どう返答していいか分からないので黙っていた状況です」と語気を強めた。
一方で22年12月28日の「INOKI BOM―BA―YE×巌流島」での矢地祐介戦と23年3月5日のKNOCK OUTでのクンタップ・チャロンチャイ戦に関しては「その二つの試合とも減量の時期に代謝を上げるために使っていました。正々堂々、男として勝負できなかったのは恥ずかしいことなので申し訳なかったと思っています」と語った。
会見場にいた巌流島の谷川貞治プロデューサーによると、矢地戦もノーコンテストとなる方向だという。
その2試合後については「RIZINに検査があるの知っていたので(出場が)決まってから摂取していなかったんですが、検査された時は体に残っていて、僕自身反省しています」と成分が抜けきらずに反応してしまったと無念そうに話した。最近までSNSで安保瑠輝也と対戦に向けてやりあっており「RIZIN.44」(24日、さいたまスーパーアリーナ)での対戦も浮上していた。これも消滅となったが「僕的には抜いている期間も考えて陰性だと思っていたので。(その結果をもって試合を)やるつもりだった」と視線を落とした。
なお、今回の出場停止はRIZINの裁定にすぎない。木村はそのRIZINの所属選手ではないため、オファーさえあれば他団体や海外団体への出場は可能だ。これを踏まえて「まだ何もお話はないので何もないですが、オファーしていただけるところがあれば考えます。でも、僕としてはRIZINで復活できれば一番だと思います。いつになるか分からないですけど、また試合をさせていただけるならクリーンな体を作って正々堂々皆さんの前で戦いたいと思います」と話し、消滅した安保戦を希望した。












