ベストセラー小説「人間の証明」で知られる作家の森村誠一氏が24日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。
埼玉県の出身。享年90だった。葬儀は家族葬で行われ、後日、お別れ会を開く予定だという。
森村氏は1965年にホテル勤務時代に執筆したエッセー「サラリーマン悪徳セミナー」で作家デビュー。1969年に「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞した。
松田優作が主演した角川映画「人間の証明」、高倉健、薬師丸ひろ子の共演で話題を集めた「野生の証明」は、いずれも大ヒットして一躍人気作家になった。
1981年には、旧日本軍の「731部隊」が中国で行ってきた人体実験を告発した「悪魔の飽食」を発表。社会に大きな反響を呼んだ。
2011年には「悪道」で吉川英治文学賞を受賞した森村氏。元出版社の編集者は「森村氏は角川春樹氏が1993年に麻薬および向精神薬取締法違反や関税法などの容疑で逮捕された後、千葉地裁で行われた裁判を傍聴していた。当時、角川氏から作家が離れていくなかで、森村氏は最後まで寄り添っていたと言います。義理と人情に厚い作家だったと思います」と偲んだ。












