負傷などによる長期離脱から約1年8か月ぶりに復帰した男子テニス元世界ランキング4位の錦織圭(33=ユニクロ)が〝異変〟を明かした。

 6月の下部ツアー大会カリビアン・オープンで復帰した錦織はいきなり優勝。復帰2大会目グランブルック・クラシックでは2回戦、3大会目はベスト8で敗退したものの、ここまで試合を重ねてきたことで勝負どころの試合勘やゲーム体力に加えて、プレーへの自信も深めるなど心身ともに調整は順調で着実に復帰ロードを歩んでいる。

 そんな中、錦織はある不安を口にしていた。下部大会シカゴ・チャレンジャー2回戦(13日)後、復帰に向けて苦労していることに「ボールのショットの感覚を戻すのに時間がかかっている。少しだけでも向上していければと思っている」と告白。実際、14日の試合前も入念にフォアハンドの練習をする姿が目撃されている。

 錦織の代名詞「エアK」をはじめするフォアハンドはポイントを奪う上で欠かせない〝ウイニングショット〟といえる。長期離脱によりトレーニングや実戦を積んでも、いまだ感覚が取り戻せていないわけだが、試合を組み立てる上で、重要なショットに違和感があるなど〝未回復〟のままでは完全復活を目指していく上で大きな障害になるのは間違いない。

 下部大会シカゴ・チャレンジャー準々決勝(14日)で好機を生かせなかったのも、フォアハンドの完成度が影響していたのかもしれない。次戦アトランタ・オープン(24日開幕)でATPツアーに復帰となるが、日本のエースは従来のショットを再建できるだろうか。