オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第145回は「おあし」だ。
巨大な足を持っている妖怪である。その巨大な足を突然、にゅーっと差し出してくるいたずらを仕掛けてくる。なぜそんなことをするのか意味が分からない。また、上半身を見たものは誰もいない。ひょっとすると上半身が存在しないのかもしれない。
例えば、コタツの中とか、複数の人が足を差し込む空間に突然、足を差し込んでくるのだ。コタツの中で、家族以外の足があるとするならば、「おあし」の仕業である。
足そのものは筋肉質であり、男の足と思える。よく見ると、足の裏にはマメがあり、肉体をかなり酷使する職業の足だと推測できる。
一部の地域では、信仰の対象となっており、足の神様が零落して、妖怪化したものと思われる。何らかの理由で足が崇拝の対象となったのだろうか。
他に足を差し出してくる伝承妖怪としては「足洗い屋敷」がある。この妖怪は、本所七不思議の一つであり、東京における有名な怪異である。突然、巨大な足が差し出されてくる。一瞬、驚くがその足を丁寧に洗ってあげると、おとなしく引っ込むといわれている。











