123、124期にスポットライトを当てる「Challenge! 新人選手紹介」は、123期最大の男・吉田晏生(はるき、24=埼玉)をピックアップ! 191センチの長身を生かしたダイナミックな走りで、競輪界に新風を吹き込む。

 シックなバーテンダーのような服装ながら、そのデカさからどうしても高級クラブの用心棒に見えてしまう。191センチの巨人が、輪界に風雲を巻き起こす。「父が178センチ、母が175センチで兄もデカいんです」という高身長一家に育ち、栄北高に進んでから自転車の歩みを始めた。

「野球をやっていたんですけど、高校からは違うスポーツがいいな…と。特に何が自転車を、っていうきっかけはないんですが…。街中で見たロードレーサーがカッコ良かった…とかかな」

 おぼろげなスタートで「自転車といえばロードレースしか知らなかった。だから山登りの練習がきつすぎて絶望したんですよ。その後に競輪選手という職業を知ったり、トラック種目があると知ったりして」と、選手の道をゆっくりと進んでいった。

 栄北高には藤田周磨(117期)、桑名僚也(119期)、荒川達郎(123期の同期、在校1位・卒業記念チャンピオン)といった選手もおり、刺激を受けていた。

 活躍を始める同校の先輩を追いかけ、卒業後は紆余曲折を経て、地元でアマチュアとして選手を目指した。ただし「121期は落ちてしまったんです。タイムも出ていたし、絶対受かると思っていたので、あれっ数字がない…と。結構きつくて2度寝しました」と挫折も味わった。

 だが、師匠の相川永伍(95期)にお願いして「いろいろと教えてもらい、アドバイスももらって」無事に合格。競輪選手養成所では「師匠には『ガンガン先行してこい』って言われていたのに、バック8本しか取れなかった」と納得はいかなかったが、徹底先行で鳴らした恩人の背中を追って、これからの戦いに挑む。

 宇都宮、福井のルーキーシリーズを経て、7月伊東で本デビュー。初戦は前受けから突っ張り先行で3着、準決は先行できず4着と決勝進出はならず。しかし最終日選抜では残り2周半から抑えて駆け、ペース巧みに押し切った。これから先行の技術と脚力を増強させて、S級、それも上位戦へと突き進む。

Q&A
 ――デカくて困ることは

 吉田 やっぱり電車ですね。とにかく頭をぶつけます。

 ――他には

 吉田 フレームの試し乗りができないのがつらいです。セッティングを見てもらおうにも、みんなサドルが高すぎて分からないと言われちゃうし…。

 ――バレー部やバスケット部からの勧誘は?

 吉田 ありました。バレー部からは中3の最後の大会まで誘われてました。「こうしとくだけでいいから!」って(ブロックのポーズをして)。でも申し訳ないけど、断らせてもらいました。

 ☆よしだ・はるき 1999年6月20日生まれ、埼玉県出身。191センチ、90・4キロ。師匠=相川永伍(95期)。