硬さや勃起状態を維持できないなど、勃起が不十分な状態――今回は、気になる人も多いであろう“ED治療の今”を内科、形成外科医の福地裕三医師に聞いた。
――コロナが明けて、ED治療に訪れる人が増えたりしていますか?
福地医師(以下、福地)はい、やはり増えていますね。人と人との接触、女性と会う機会が戻ってきているのでしょう。コロナ禍で来院が減っていた方がまたいらっしゃるようになったり、今までより多めに治療薬を購入される方もいます。
――ED治療薬は3種類ですよね
福地 ご存じの方も多いでしょうが、バイアグラ、レビトラ、シアリスです。最後発のシアリスも2020年に特許が切れたため、すべてでジェネリックを選ぶこともできます。レビトラに関しては現在、日本ではジェネリックのみ流通しています。
――ジェネリックだとどれぐらい安いですか
福地 バイアグラは先発品の半額程度。シアリスはそれほど値下がり幅は大きくなく、安くなるのは200円程度です。レビトラが超即効型だったり、シアリスが食事の影響をほとんど受けないなど、それぞれに特徴があるのもずいぶん認知されてきており、自分に合うものを選択できる時代になったと言えます。ED治療薬は効き方に個人差が出やすく、合わない場合は他を試してみるのもひとつの方法です。中には全種類買われていく方もいらっしゃいます。
――ネット上で売られているのもよく目にします
福地 個人輸入できますからね。昔より怪しい業者は減っていますが、偽物や効果が感じにくいものもあるという話もチラホラですが耳にします。
――EDの原因には精神面が大きいといわれますが
福地 例えば「妊活を始めたい」という人が最近は少なくないのですが、「新婚のときみたいに刺激がない」という理由のほかに、「今晩はしなくてはならない」というタイミングでのプレッシャーがEDの原因になることもあるようです。
――若い人にも心因性EDで悩む人はいますか?
福地 むしろ若い方に多いかもしれません。目につくのは、性交渉で1回失敗してしまった(勃起しなかった)ことで、2回目以降、それがトラウマになって心因性EDになってしまうケースです。そのような場合は、一概に治療薬を出すだけではなく、しっかりお話をうかがうようにしています。
――対面ならではですね
福地 本来、ED薬は機能的に使うものですが、自信をつけるために「半分(半錠)だけ飲んでトライしてみては?」という提案をすることもあります。ゆくゆくは治療薬なしでもできるようになるのが一番でしょうから。相談をしたことで気持ちが落ち着き、治療薬を買わずに帰られる方もいらっしゃいますよ。
――相談することで気が楽になるのでしょうね
福地 身近な人に話しづらかったら、専門医に相談してみてください。薬がすべてではなく、治療薬をED克服のきっかけにするという使い方もありますから。
☆ふくち・ゆうぞう 山梨医科大学医学部卒業。竹田綜合病院で初期研修医を務め、都内スキンクリニックに在籍。大手性感染症クリニック院長職を経て、2021年7月に「にじいろクリニック新橋」を開院した。











