歌舞伎俳優・市川團子(19)の評価がうなぎ上りだ。先月18日に両親とともに自宅で倒れた市川猿之助(47)の座長公演「不死鳥よ 波濤を越えて」を千秋楽まで代演。また、自身が出演する予定の公演をインスタグラムの生配信でPRし、新たなファンの獲得に積極的だからだ。激震に揺れる歌舞伎界で、明るい材料になっている――。
一家心中を図ったとされる猿之助は、両親が死去し、自身も警察の取り調べを受ける身にある。まさに歌舞伎界が揺れに揺れているが、気を吐いているのが團子だ。
東京・明治座「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」の昼の部「不死鳥よ――」で猿之助の代演をわずか1日の稽古で8日間務め上げた。これが高く評価されている。
「團子の奮闘ぶりに、千秋楽では客席からはすすり泣く声と、拍手がすさまじかったそうです。團子としては、このピンチを何とかしなければと切実に感じている。歌舞伎界の未来を考えているからこそ、ファンにも伝わっているのです」(梨園関係者)
評価されているのはそれだけではない。團子は、とっつきにくく思われがちな歌舞伎をもっと幅広い層に知ってもらうべく、インスタグラムの生配信でファン獲得に積極的だという。
2月21日に福岡・博多座で行われた二月花形歌舞伎「夢見る力 特別舞踊公演」。猿之助が監修を務める同公演には、團子、市川青虎のほか、中村福之助らも出演した。現地入りした團子は本番数日前の夜、共演者らとリモートでつなぎ、自身のインスタグラムで生配信を行ったのだ。
「生配信で團子は、黄色いチラシを片手に、自分が演じる役柄について説明していて『頑張ります!』とまっすぐに意気込んでいました。他の若手役者の発言に笑ったり、和気あいあいとしていましたね。自分が生まれた福岡で行う公演とあって、ワクワクしている様子でした」(テレビ関係者)
ほかにもストーリーズ機能で質問コーナーを設け、ユーザーからの質問に回答するなど、ファンとの距離を短くすることに余念がない。
「視聴者は若者も多く、自分の言葉で演目や役柄について話していたので、歌舞伎を敬遠しがちな同世代の人にも、すっと説明が入ってきたのでは。歌舞伎俳優の素の顔が見られれば、身近に感じられることでしょう」(同)
残念ながら7月に東京・三越劇場で行われる予定だった「夢見る力」は猿之助の件で中止になったが、他の公演は続く。團子の舞台の活躍とともに、その発信力が注目されそうだ。












