お笑い芸人のとにかく明るい安村(41)が日本時間5日放送の英人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」(BGT)で、日本人初のファイナリストになる快挙を達成した。かつての〝元すしバイト芸人〟は番組で「TONIKAKU」と呼ばれ、持ちネタ「安心してください、はいてますよ!」の英語版を披露し、世界でブレーク。ただ、英ネットユーザーからは早くも辛口評価を食らっている。

「BGT」は歌手のスーザン・ボイルを発掘したことで知られる。安村は4月放送に出演。水着1枚でステージに立ち、日本ではおなじみの全裸に見えるポーズを次々と炸裂させ、「安心してください、はいてますよ!」の英語版「Don’t worry. I’m wearing」で爆笑させた。

 準決勝で敗退したが、ワイルドカードで復活。日本人初の決勝に滑り込んだ。

 この日放送の決勝では「クイーン」フレディ・マーキュリーに扮し、ヒット曲「Don’t Stop Me Now」に乗り、全裸に見えるポーズを披露。優勝は逃したが、安村は5日、ツイッターで「最高でした!」と喜びを爆発させた。

「優勝者は英王室も臨席するショーでパフォーマンスするだけに、裸芸の安村さんの優勝はTPO的にハナから厳しかったですが、大健闘です」(テレビ局関係者)

 イチ芸人が海を渡り、世界でもブレークするサクセスストーリーだが、日本では2015年に人気に火がつくまで都内のすし屋でアルバイトした過去を持つ。お笑い関係者の話。

「安村さんはアラサーのころまで都内のすし屋で皿洗いのバイトをしていました。駆け出しの芸人だと知った客からは、すしのネタではなく笑いのネタを――とムチャぶりされ、披露してスベり続けても笑顔。このころから『とにかく明るい』でした。最終的に『芸人一本で勝負したい!』とたんかを切ってバイトを辞めた後、ブレークしました」

 下積み時代を支えてくれた糟糠の妻がいながら、16年に「週刊文春」で不倫を報じられて露出が激減。所属の吉本興業から「BGT」に猛プッシュされて堂々の世界デビューを飾った。

 ただ、英ネットユーザーは早くも辛口だ。

「BGT」公式ツイッターが5日、安村がワイルドカードで復活し、決勝進出を決めたことを報告すると反応。英語で「もはやショーではない。バカげている」「まったくゴミだ。ステージに立って『パンツをはいている』と叫ぶことのどこにそんなに才能があるの?」などと手厳しくツッコまれた。

 前出のテレビ局関係者は「裸芸に対する辛口評価は万国共通なよう。安村さんが裸芸を貫くか、それともズボンをはくか注目です」と話している。