宗教団体「エホバの証人」がこども家庭庁に対して「教団として児童虐待を容認していないことを信者に周知した」と報告したことを受けて、野党が国会内で12日、「宗教2世」などからヒアリングを開いた。
厚生労働省は今年3月に同教団が教義に基づく輸血拒否やむち打ち行為などが指摘されているとの報告を受けて、教団の考えを信者に伝えるように要請していた。
同省や野党議員などによると、双方の担当者が4月10日に面会。同教団は周知の内容を説明した上で、輸血に関して「どんな治療を受けるかは一人ひとりが自分で決めるべきことです。誰かから強制されたり、圧力をかけられたりして決めることではない」とした。
しかし、同ヒアリングに出席した「宗教2世」からは、輸血問題などに対して厳しく批判した。
エホバの証人3世の夏野なな氏(仮名)は、エホバの回答に「今回のエホバの証人の回答は、非常に残念なものであると言わざるをえません。エホバの証人が出すメッセージは今回に限らず、非常に独特な言い回しで『ゼロ回答』になることが多いものです」とした上で今回の回答の内容にこう言及した。
「一見、協力的に見えますが、実際としてまず〝Q&A〟の周知を拒否しています。子どもたちに過激な性的表現のある出版物を見せる、布教活動を強制する、ハルマゲドンで滅ぼされてしまうと脅すなど、Q&Aにおいて児童虐待であると明記されている多くの問題については、この回答の中で触れられてすらいません」
むち打ち行為の問題には「まず前提として長い間、エホバの証人は鞭を推奨してきた事実がある、信者の間ではそもそも鞭が虐待そのものであるという意識が大変、希薄です。そういった背景から、教団が過去の鞭の奨励の事実を認め、また鞭は虐待であることということを明言し、信者に対して徹底的に周知しない限り、鞭はなくならないと私は思っています」とした。
夏野氏は野党議員や政府関係者に対して「エホバの証人に自浄作用は欠片もなく、今後も組織的虐待を続け、輸血拒否により子どもの命を奪う方針を明確にしたものと判断するべきです」と訴えた。












