別府競輪GⅡ「第7回ウィナーズカップ〝オランダ王国友好杯〟」(V賞金2581万円)は18日、開幕した。初日に〝肥後のプリンス〟嘉永泰斗(24=熊本)が地元地区で湧かせた。初日10R特選を3着でクリアし、準決フリーパスの2日目、毘沙門天賞へコマを進めた。

 10Rは同県の後輩、松本秀之介(22=熊本)と2車で、松本―嘉永で並ぶのが常だったが、嘉永は前回りにこだわった。「秀之介も強いですよ。でも、特選クラスではスピードも違うし、ガツガツした位置取りもきついと思った」と経緯を明かし「前でやって良かった。準決確定はむちゃくちゃデカい」と顔をほころばせた。

 九州の大会とあって、今回は強敵たちを迎え撃つ立場。初日の開会式では選手宣誓も行い、九州の代表として先頭に立ち「体がガクガクしてレースよりも緊張した(笑い)。でも、九州のビッグだと実感したし、改めて気合が入りました」と、あらゆる意味で刺激を入れた。

 毘沙門天賞は山田庸平(35=佐賀)に任された。前検日には「絶対に決勝へ」と目標を掲げており、ここは前哨戦とも言える好メンバーがそろった。脇本雄太(33=福井)らを相手に全力でぶつかっていく。「自転車を含めて感じはだいぶいい。庸平さんに任されたし準決に生きるレースがしたい」と目の前の一戦を大事に、流れをつないでいく。