路上で女性からトートバッグをひったくったとして、警視庁捜査3課は3日までに窃盗容疑で東京都江戸川区東瑞江の無職大島智幸容疑者(48)を再逮捕した。昨年1月以降、関東の1都3県で約60件、計約700万円の被害に関わったとみられる。

 再逮捕容疑は昨年10月22日、東京都港区の路上で女性に背後からバイクで近づき、約5万円などが入ったバッグをひったくった疑い。「覚えていない」と否認している。別のひったくりで2回逮捕されている。

 捜査3課によると、別の被害者7人がひったくられたキャッシュカードで計約400万円を引き出されており、関連を調べている。つまり、直接盗んだカネとカードで引き出したカネを合計すると、被害総額は計約1100万円に上る可能性が高いということだ。

 大島容疑者はとんでもない犯罪歴の持ち主。2012年にも関東の1都5県で計352件の車上荒らしとひったくりをして、分かっているだけで計約4600万円を奪ったという。内訳は現金約2000万円、バッグなど約4000点で約1000万円、キャッシュカードでの引き出し約1600万円。しかも、この時は覚醒剤取締法違反罪と窃盗罪で公判中での追送検だった。ひったくりの手口は今回と同じく、バイクで背後から近づき、バッグを奪うというものだった。さらに16年にも覚醒剤取締法違反の罪で公判になっていた。盗んだカネは「遊びに使った」と供述していた。

 ひったくりの常習犯で、覚醒剤も使用。犯罪事情通は「刑務所の常連を〝懲役太郎〟と呼びます。シャバでは盗みや悪さばかりして生きて、捕まっても刑務所は衣食住の心配がない。常連なので刑務所には知り合いもいるので、逮捕されてもそんなに悪くないというわけです。容疑者は暗証番号を推理して、キャッシュカードで大金を引き出しているので、頭は悪くないはずですが、ワルいことしかできないんでしょうか」と指摘する。

 また、大島容疑者は昨年10月、特殊詐欺事件の詐欺未遂容疑で警視庁に現行犯逮捕された。被害者から金品を受け取る「受け子」だったとされる。自らがひったくりの常連なだけでなく、闇バイトもしていだのだろうか。