自民党の野田聖子衆院議員(62)は2日に国会内で開いた自身が会長を務める超党派「ママパパ議員連盟」総会で、虐待サバイバー(虐待を受けて育ち、生き残った人)当事者からヒアリングを行った。

 今回の総会は、虐待サバイバーへの適切なケアや再発防止、今年5月に議長国として広島で開催される主要7か国首脳会議(G7サミット)に向けた要望を受けた。

 冒頭、野田氏は「議連ができたころは〝ママパパ〟という名前がついていることで、きわもの扱いされた議員連盟でしたけれど、気がつけば国の国会のセンター(中心)、子ども政策の責任者というような立場になっていることを自覚しなくてはなりません」とあいさつした。

 同議連の議員たちは、シアトル警察に36年間勤務し「性的暴行および子ども虐待ユニット」の一員だったロバート・シリング氏、学校教員から性暴力を受けた石田郁子さんらの被害について耳を傾けた。

 石田氏は「学校の先生を疑う発想はありませんでした。自分の好きな先生。恋愛だと、『好きだよ、かわいいね』と言われると、ポジティブな話にしか聞こえないし、虐待に遭っているとわかりにくい。生活での支障は、教員と会っていない時に出て『自分が悪いんだ』と思っていました」と告白した。

 また、同議連は性虐待のみならず、本人の同意なしに精神病院に強制入院を強いられた「医療保護入院サバイバー」の高校生や弁護士からも政策立案や法改正の必要性について報告を受けた。

 虐待サバイバーの話を聞いた野田氏は「未成年の子どもたちがそういうこと(性虐待)をされていると正直、今日初めて聞かされた。本当に、気がつかなくてごめんなさい。4月1日に創設されるこども家庭庁はまだまだ空洞です。だけど苦しんでいる子どもたちは特段、支えることになっています。決して皆さんの経験がムダにならないように取り組みます」と声を詰まらせて決意を述べた。