韓国1部全北の元日本代表MF天野純に対する中傷がエスカレートし、同国メディアが警鐘を鳴らす異例の事態となっている。

 今回の騒動では、天野が蔚山から全北に移籍したことで、蔚山の洪明甫監督(ホン・ミョンボ)が激怒。「今まで会った日本人選手の中で最悪だ」などと罵倒し、その後両者がお互いの言い分を主張するなど大きな波紋を広げた。

 そして25日の開幕戦がいきなり因縁のカードとなり〝天野ダービー〟として韓国中で異様な盛り上がりを見せる中、天野は先制アシストするなど活躍。しかし相手の蔚山のファンやサポーターから痛烈なヤジが次々と浴びせられ、あろうことか「うそつきあまの」と日本語で書かれた大きな横断幕まで掲出されるなどさらに騒動が拡大している。

 SNSなどを中心に天野への中傷は増加する一方で、韓国メディア「オーマイニュース」はこうした事態に警鐘を鳴らした。

「天野ダービーにスポットライトが合わせられた両チームのシーズン初対決は、一度は経なければならない過程だろう。だが一度でもう十分だ。今後はもはやこの問題を巡る感情的な戦いがあってはならない」と中傷がエスカレートするファンやサポーターに向けて自制を呼びかけた。

 続けて同メディアは「天野はもう全北の選手になり、移籍の問題は過ぎたことだ。両チームが次に対戦する時も、特定の選手を非難する〝刃〟が向けられてしまうのか。監督が公の場で相手チームの選手をどんどん嘘つき呼ばわりしながらファンや世論を刺激する行為は、両チーム間におけるフェアプレーにおいても役に立たない」と問題の発端となった洪監督や過激なファンの行動を一刀両断。「今はプロらしく、お互いにサッカーだけに集中する健全なライバル関係にならなければならない」と繰り返し主張した。

 天野騒動は沈静化は果たして沈静化するのか。