J1C大阪に電撃復帰した元日本代表MF香川真司(33)の気になる起用法は――。C大阪は1日、ベルギー1部シントトロイデンから香川が完全移籍で入団すると発表した。2010年6月にドイツ1部ドルトムントに移籍して以来、約12年半ぶりの帰還。近年は負傷などもあって精彩を欠いていた中で復活はあるのか。元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)が占った。
香川はドルトムントのほかイングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍。日本代表では長年10番を背負って14年ブラジルW杯に出場し、18年ロシアW杯では西野ジャパンの司令塔として16強進出の立役者となった。
日本サッカー界が誇るスターの凱旋に武田氏は「セレッソというクラブはMF乾貴士(現J2清水)もそうだが、欧州で活躍した選手を戻すという信念があり、OBを大事にする姿勢が素晴らしい」。今回の移籍劇は、以前から再三復帰を要請していたC大阪の熱意のたまものと評価した。
ただ、久しぶりにプレーするJリーグで活躍できるかは未知数だ。近年は所属先がない浪人生活も経験し、21年1月に加入したギリシャ1部PAOKではたび重なるケガに悩まされて構想外に。昨年1月にシントトロイデンへ加入し、ようやく今季12試合の出場で2得点と復調の兆しを見せていたが、同11月に慢性的な痛みに悩まされていた左足首を手術しており、その後実戦から離れている。
武田氏は「現実的に今のC大阪は若手が多く台頭していて、ハードワークで前からプレスするチームになっている。横浜Mで優勝の原動力となったFWレオ・セアラやドリブル突破に定評があるMFジョルディ・クルークスなど強力な助っ人も補強した。なかなか先発ではきついだろう」と指摘。運動量を重視するチームのスタイルやシ烈なレギュラー争いから、スタメンは困難との見方を示した。
それでも、香川にしかできない役割がある。「途中から出場するチャンスはあるだろう。ジョーカーのようなね。それに、カズさん(FW三浦知良=オリベイレンセ)が昨年鈴鹿にいた時にチームが引き締まったように、香川もそうした存在になってほしい。経験は若手に好影響を与えるし、いるだけで精神面でも大きい」。香川も親交の深いカズのように〝レジェンド〟としての存在感を発揮することに期待を寄せた。
また「(プロ入り時に)スカウトした小菊(昭雄)監督とは信頼関係があるし、使い方も分かっているだろう」と香川にとって恩師である指揮官も大きな後押しになるとした。帰ってきたスーパースターが今季のJリーグを盛り上げてくれそうだ。











