女優の岸井ゆきの(30)が「第96回キネマ旬報ベスト・テン」の主演女優賞を受賞。1日に都内で行われた表彰式で感謝の思いを語った。

 岸井は「ケイコ 目を澄ませて」「神は見返りを求める」「犬も食わねどチャーリーは笑う」「やがて海へと届く」の演技が評価され、見事に主演女優賞に輝いた。

「ケイコ 目を澄ませて」では、耳の聞こえない実在の元プロボクサーを熱演。ボクシングのトレーニングと手話の習得にも励み、声を発することなく表現する難役に挑んだ。

 岸井は三宅唱監督への感謝を伝え「〝三宅組〟は私たちはこう考えるというところまで連れていってくれる。トレーニングや増量、練習や体の痛みは自分だけのものと思ってしまう瞬間はあったけど、みんなで〝せーの!〟で踏み出せる現場で主演できたのは光栄です」と告白。今後について「これからも三宅組のように、誰も置いていかない現場でいい映画作りに関わりたい。新しい挑戦もしていきたい」と意気込んだ。

 また、主演男優賞は映画「土を喰らう十二ヵ月」の歌手で俳優の沢田研二(74)。式は欠席したが、ビデオメッセージで「賞とは一生縁がないと思っておりましたので僭越ですし、申し訳ないような気持ちもある」と謙そんしながら「この年になってこんな賞をいただけるというのは本当にありがたいです」と感激していた。