ジョン・レノン(享年40)は、殺害される数時間前の最後のインタビューで「死んで埋葬される」ことについて語っていた。米誌ピープルが先日報じた。

 このインタビューは1980年12月8日、ジョンがニューヨークのアパートの外で射殺されたまさにその日に、RKOラジオがレノンと妻のオノ・ヨーコに対して行ったものだ。インタビューの一部は、15日にカンヌ国際映画祭で初公開されたスティーブン・ソダーバーグ監督の新作ドキュメンタリー映画「ジョン・レノン:最後のインタビュー」に収録されている。

 映画の冒頭、レノンはラジオのインタビューで「私の仕事は死んで埋葬されるまで終わらないと思っている。そして、それがずっとずっと先のことだといいな」と語っている。元ビートルズのメンバーである彼が、数時間後に殺害されるとは夢にも思っていなかったことを考えると、これは胸に迫る言葉だ。

 ジョンとヨーコは、わずか数週間前にアルバム「ダブル・ファンタジー」をリリースしたばかりで、そのプロモーションのためにラジオインタビューに応じたのはたった一度だけだった。RKOのデイブ・ショリンとローリー・ケイとの対談は、ダコタ・アパートメントで3時間半にわたって行われた。

 ソダーバーグ監督が新作映画のために編集したインタビューの中で、ジョンはジョン・F・ケネディの死についても触れ、63年11月に暗殺された大統領が今なお希望の象徴であり続けるのは、彼の死ゆえだと述べている。また、もしケネディ大統領が生きていたら、一体何をしただろうかと、ジョンは問いかけている。

 インタビュー当時、ジョンは音楽活動から5年間離れていた後、ちょうど新曲制作を再開したばかりで、そのことに非常に熱心だったという。

 映画の中で、ジョンとヨーコは、交際初期の頃から親密な生活に至るまでの二人の関係、そして現在50歳になる息子ショーンとの家族関係について率直に語っている。2人は、関係の浮き沈みを隠すことなく、破局と復縁の経緯についても語っている。

 ジョンはまた、最初の妻シンシア・パウエルとの間に生まれた長男ジュリアン(60)の父親としての思い出も語っている。死去する間際、当時17歳だったジュリアンのそばにいられなかったことを後悔していたという。