日本時間24日未明に発表されるカンヌ国際映画祭(フランス)の最高賞パルムドールを巡り、予測市場では3作品が接戦の構図となっている。

 オンラインで政治や経済、文化、スポーツ、軍事行動までさまざまな事象を賭けの対象とする予測市場。「世界最大」をうたうポリマーケットではカンヌのパルムドール受賞作について、20日午前9時の時点で「Minоtaur」が28%でトップ、27%の「Fatherland」がこれに続き、濱口竜介監督作品「急に具合が悪くなる」が24%で3番手となっている。

 19日午前9時の同市場では、27%の「急に具合が悪くなる」が1位で、「Fatherland」(23%)、「Minоtaur」(10%)となっていた。映画祭開幕前を含めて、この3作が競り合っている形だ。

 予測市場「カルシ」でも、20日午前10時の段階で「Minоtaur」(30%)、Fatherland」(28%)、「急に具合が悪くなる」(23%)と同様の構図。19日午前8時では、「急に具合が悪くなる」が30・5%でトップ、以下、「Fatherland」(19・4%)、「Minоtaur」(14・2%)だった。

 最高賞を争うコンペティション部門には22作品が出品されている。日本からは「ナギダイアリー」(深田晃司監督)と「箱の中の羊」(是枝裕和監督)も入り、25年ぶりの3作同時コンペ出品が話題を呼んだ。

 映画サイト「スクリーン・デイリー」が各国メディアに評価してもらった格付けでは、3・3点の「Fatherland」が最も高く、3・1点の「急に具合が悪くなる」が2番手、「ナギダイアリー」が2・5点で5番手となっている。米サイト「インディー・ワイアー」が挙げたトップ10には日本の3作すべてがランクインした。その他メディアのオッズでも「急に具合が――」はトップ3に入っており、濱口監督には「ドライブ・マイ・カー」で脚本賞を共同受賞した2021年以来の快挙が期待される。

「急に具合が――」はフランスを舞台に、介護施設の施設長(ビルジニー・エフィラ)とがん闘病中の日本人演出家(岡本多緒)が交流を深める物語。日本、フランス、ドイツ、ベルギーの合作で製作された。

 ポーランドのパベル・パブリコフスキ監督による「Fatherland」は、伝記的映画だという。ロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督作品「Minоtaur」は政治スリラーとされる。