ヘンリー王子の回顧録「スペア」が刊行後、さまざまな暴露により、王室など各方面がスキャンダルに巻き込まれている。特に「アフガニスタンでの軍務中に計25人を殺害した」と告白し、殺害した相手を「ボードから取り除かれたチェスの駒」とたとえた部分は本格的な国際問題に発展し、各国で議論を呼んでいる。

 これを受けて元CIA当局テロ専門アナリストの経歴を持ち、現在はテロ対策専門家でジョンズ・ホプキンス高等国際問題研究大学院教授のブルース・リーデル氏は「ヘンリー王子は、米国当局により手厚い警護を受けることが必要かもしれない。彼は公的保護を要求できる可能性もある。英国政府が介入してくれればベストだ」と警鐘を鳴らしている。英紙ミラーが26日に伝えた。

 これは米国内でのアフガニスタンによる報復行為およびテロ行為を危惧した発言で、リーデル氏は「アメリカとの20年間の戦争で、彼らはアメリカ国内で活動したことはない。怒っているアフガン系アメリカ人が勝手に行動するのはとても脅威かもしれない。しかしアフガン系アメリカ人コミュニティのほとんどはタリバンに反対しているのが現状だ」と分析しつつも、一部の突出した勢力の〝暴走〟を危惧している。

 これまでもヘンリー王子はテロリストの標的とみなされてきたが、5日のデイリー・メール紙は「ヘンリー王子が殺した敵戦闘員の数の暴露は、彼の安全に対する恐怖をエスカレートさせる可能性がある」とも指摘している。

 現在は米国で暮らすヘンリー王子は、自宅の警備費約3億円を投じているとも伝えられる。米国内でのテロ行為という最悪の事態を避けるためにも、リーデル氏の警告には耳を傾ける必要があるかもしれない。