日本レコード協会は26日、2022年の年間生産実績を公表。再評価の流れが続くアナログレコードは、1999年以来の数量200万枚超えとなる213万3000枚を数え、金額としては89年以来の40億円超えの43億3600万円を記録した。

 音楽ソフト全体の生産金額は前年比104%の2023億円で、コロナ禍以前の19年以来3年ぶりの2000億円超えとなった。

 アナログの生産金額43億円は、過去最低だった10年(1億7000万円)の25倍強にあたる。14年からゆるやかな右肩上がりに転じ、20年に約21億円と前年比で微減したが、21年に39億円と急増していた。

 22年の内訳は、邦盤が数量140万6000枚、金額27億1600万円。洋盤は72万7000枚、16億2000万円だった。

 レコード特有の音質、配信サービスにはないジャケットなどが近年見直され、「復権」と話題のアナログ盤。26日にはAdоが、昨年の同日にリリースされた1stアルバム「狂言」を初のアナログレコードとして発売した。ももいろクローバーZは3月8日、アルバム「祝典」を3年ぶりのアナログ商品としてリリース。五輪真弓も75年発表のアルバム「Mayumity うつろな愛」を再発売するなど、著名アーティストらのアナログ盤展開が続く。

 Adо「狂言」については26日、「レコード届いた!」「アナログ盤届きました~!カッコイイ!」「早速聴いてます 良い」などとファンがツイートした。