TBSのアナウンサー、向井政生さんが21日午前に東京都内の病院でがんのために亡くなった。59歳だった。向井さんは2019年に顎下腺(がくかせん)がんの手術を受け、翌20年に放射線治療をしたことを同年に公表。昨夏から療養していた。
ニュースを読む一方、劇団ケ・セラ・セラ公演「ウツワノイツワ」(18年)、「港町ブルース」(19年)に俳優として出演。20年8月には終戦特番のラジオドラマ「青空」(TBSラジオ)に出演するなど、マルチに活動していた。
向井さんの素顔について、親しかった芸能プロダクション社長はこう語る。
「ニュース番組の向井さんは、まじめなイメージですが、素顔はモノマネがうまいエンターテイナー〝ムカイマン〟に変身してみんなを魅了し、カラオケはものすごく上手でした。役者としての自信が出てきて、ご活躍も楽しみにしていたのに残念です。ラジオドラマの仕事は、放射線治療の後で、味覚がまだ半分しか回復してない状況でしたが、頑張っていらっしゃいました。治療後に『少し食欲は出てきました』とのことで、安心していましたが、昨年末に再入院。『そんなに長くは生きられないと思います。年内は頑張れると思いますが。』とメールをいただき、とても心配していました。コロナ禍でお見舞い面会もできず、悲し過ぎます」
桐蔭学園高校の後輩で犯罪ジャーナリスト・野島茂朗氏は「優しくて柔軟性のある方でした。私がテレビのコメンテーターデビューした際にも表情、話し方などをご指導いただきました。コロナ禍前にカラオケ会でお会いしたのが最後、その後にガンが悪化して、早過ぎました。ご冥福をお祈します」と言う。
また、元TBSで現WOWOWアナウンサーの柄沢晃弘氏は「彼が新人のころ、カラオケボックス黎明期で、操作方法が分からず、4曲続けて矢沢永吉さんの『時間よ止まれ』を入れてしまったことは忘れられません。バブル期には毎年、苗場へスキーに行ったり、仕事以外の思い出の方が多いかもしれません。僕が実況で、彼がリポーターという役回りで野球中継も担当しました。アナウンサーとしては確かな読みの上手さと『プロの矜持』を持ち合わせていた尊敬に値する後輩です。安らかに」と話している。












