火を消すな。立ち技格闘技「K―1」の年間最大興行「K’FESTA.6」(3月12日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で、MMAファイターの石井慧(36)と対戦する京太郎(36)が意気込みを語った。主力の離脱が続く団体の現状に危機感を募らせるベテランは、同い年対決への闘志をみなぎらせつつ、若手選手に警鐘を鳴らした。

 京太郎は2009年3月の「K―1 WORLD GP」第2代ヘビー級王者決定トーナメントで優勝し、日本人選手として初めてK―1の重量級王者となった。11年にボクシングへ転向。OPBF東洋太平洋王座やWBOアジアパシフィック王座を獲得するなど活躍した。だが21年3月にK―1復帰後は4戦中2敗(2勝)を喫するなど苦戦もしている。

 理由としてルールへの適応に時間を要していると説明。「蹴りってやっぱり大きいですよ。リズムとか、まだまだ直っていないので。K―1よりボクシングの方が全然歴が長いので、染まっている部分がある」。ただし今回対戦するのは柔道出身のMMAファイター。「石井選手も違う競技から来ているのでしっかり仕上げていきたいです」と拳を握った。

 この〝同級生対決〟でK―1を少しでも盛り上げたい思いもある。長年団体を支えたエースの武尊に続き、城戸康裕、安保瑠輝也、木村〝フィリップ〟ミノル、芦澤竜誠らが立て続けに離脱。このピンチに「僕らもですけど、20代の選手も頑張ってほしいんですよ」と力を込める。

 かつて旧K―1の消滅を目の当たりにし、ボクシングに転向したベテランは「日本人って熱しやすいけど離れるのも早いし、格闘技をブームにするところがある。昔、テレビ放映がなくなって未払いが発生してPRIDEもなくなった。今はそれに近い歩みというか。でも同じことを繰り返すわけにはいかないんですよ」と語気を強めた。その上で「だから今まで以上にファンに刺激を与えていかないと。今の選手は知らないから仕方ないんですけど、危機感をもっと持った方がいいと思います。守っていかないと。今のK―1があること自体が奇跡なんだから」と続けた。

 もちろん自らもその力になる決意だ。「僕らは、今さらベルトがどうとか金のためとかはない。新しいものを見せていく上での第一歩、1試合目にしたい。これからは、意味のある試合をしていければなと思います」。愛するKのリングを守るべく、まずは自らの戦いでその思いを示すつもりだ。