元V6の井ノ原快彦(46)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「特捜9 シーズン6」が4月期放送で内定していることが、テレ朝関係者への取材で分かった。井ノ原は昨年秋にジャニーズ事務所の関連会社社長に就任後、初の主演。今後も俳優業の継続を表明する形だが、バーターの〝ジレンマ〟に悩まされそうだ。

 イノッチ社長がまたまた主演することになった。テレ朝関係者は「『特捜9』の最新作が4月期に〝指定席〟の水曜午後9時枠で内定しています」と話した。

 同作は「警視庁捜査一課9係」の主演だった俳優の渡瀬恒彦さんが2017年に死去し、物語の設定を受け継いだまま井ノ原の主演にスイッチして18年4月期にスタート。それ以降、シリーズ化され、昨年4月期まで水曜午後9時枠で5年連続で放送されている。今年4月期の最新作で6作目。この編成にイノッチファン、「特捜」ファンは納得だろう。

 一つ違うのは、社長として初主演という点だ。

 滝沢秀明氏が昨秋、ジャニーズJr.の育成を担うジャニーズアイランド社長を退任。井ノ原はその後を継いだ。

「イノッチは年に2~3本、主演しているけど、今後はそれを減らしてアイランドの社長業に注力するとみられます。ただ、『特捜』シリーズは視聴率が10~15%台で手堅く、イノッチの代表作。本人も〝『特捜』だけは〟とオファーを引き受けたといわれています」(同)

 社長として挑む初の「特捜」だが、今後のシリーズでバーターの〝ジレンマ〟に悩むことになりそうだ。

「社長としてはテレ朝に対し、今後も続くだろう『特捜』シリーズにジャニーズタレントを売り込みたい。主演作なので自身のバーターも可能です。でも『特捜』シリーズにジャニーズタレントが出演すれば、〝イノッチのゴリ押し〟と見られかねない。難しいところです」(同)

 これまでの「特捜」シリーズにおいてジャニーズ色は薄い。「Snow Man」の向井康二、「Travis Japan」の宮近海斗が出演したくらいだ。宮近はジュニア時代だった18年の「シーズン1」から出演している。

 井ノ原のアイランド社長就任以降のシリーズで新たにジュニアが出演すれば、色眼鏡で見られかねない。「特捜」に必要なキャストとしてジュニアを売り込むか、それとも自重するか――さっそく社長として手腕が問われそうだ。