フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(イタリア・トリノ)で初優勝を飾った宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は、貪欲に前へ歩みを進めている。
今大会の制覇でスーパースラム(主要国際大会6冠)まで残すは五輪金メダルのみとなった。プロに転向した羽生結弦(28)以来となる快挙が視界に入った宇野は13日、羽田空港に帰国し「本当に優勝できたのはうれしいし、今日まで練習してきたものが試合でも発揮できたのはうれしく思う」と笑顔を見せた。
その一方で、4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪については「僕は次の五輪を目標にスケートをしていないので、それまでに僕の選手生活が終わるかもしれないし、もしかしたら続けるかも知れないし、それはまだ分からないけど、今年向き合っているようなスケートとの向き合い方で五輪というものがまた目の前にきたら全力で頑張りたいと思う」と語るにどどめた。
2年前の自身が想像できなかったという世界の頂点に立った。4種類の4回転ジャンプを5本組み込んだ高難度のプログラムについて「難しい構成でも練習からしっかりできていたので、ようやく試合でできることが偶然ではなく、必然に変わりつつあった。それがまた試合という場でできたのは大きな自信につながる」と話すなど、言葉の節々から充実さを漂わせていた。
次戦は全日本選手権(22日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)に挑む。世界王者として迎える一戦を前に「全日本は本当に一年で一番緊張する大会になると思う。短い期間にはなるが、GPファイナルで培った経験、学んだことを、今日までやってこられたことを引き続きやっていき、自分がさらに成長できる試合にできたらな」。その目は誰よりもぎらついていた。










