【FIFAワールドカップ】何が足りないのか――。日本代表は5日(日本時間6日)、カタールW杯決勝トーナメント1回戦クロアチア戦で1―1のまま迎えたPK戦(1―3)の末に敗れ、初のベスト8入りを逃した。FW前田大然(セルティック)が先制点を挙げたが、同点に追いつかれ、決勝ゴールを奪えないままPK戦に持ち込まれて力尽きた。元日本代表FW武田修宏氏(55)が勝負を分けた“差”に迫った。

 16強の壁を越えることはできなかった。4度目の挑戦にして新たな歴史をつくるまであとわずかだったが、準々決勝に進出できなかったのは事実だ。

 PK戦で敗戦が決まると、DF吉田麻也主将(シャルケ)、ドイツ戦決勝ゴールのFW浅野拓磨(ボーフム)、スペイン戦で“1ミリアシスト”のMF三笘薫(ブライトン)らが号泣した。

 運命のPK戦では1番手のMF南野拓実(モナコ)が失敗すると、三笘、吉田もあっさり止められて最後はあっけなかった。1次リーグの戦いで確かな成長を見せたが、ベスト8入りには届かなかった。粘り強い試合運びが身上の前回準優勝国との差は、スコア以上だった。

 武田氏は「世界に通用する部分はたくさん示せた大会だった」と森保ジャパンの戦いをたたえた上で「ベスト8まで紙一重だったけど、やっぱり差があった。試合運び、勝負強さはクロアチアの方が上だった。ドローのままPK戦でもいいような展開だったり、一本のクロスでゴールにしたりする部分がね。そういう勝負強さだったりは、教えてできることではない。実際に経験していかないと身につけるのは難しい」。まだまだ経験不足というわけだ。

PK戦を制し歓喜するクロアチアイレブン
PK戦を制し歓喜するクロアチアイレブン

 さらに“無敵のドリブル”でドイツ、スペインを圧倒した三笘については「あれだけ活躍したから研究されてしまったね」と指摘。“戦術三笘”を封じられては、PK戦前に決着をつけることは難しかった。今後はW杯を勝ち抜く力も磨く必要がありそうだ。