やはり計画的だったのか――。自民党長野県連に所属する長野県議の丸山大輔容疑者が妻への殺人容疑で逮捕された事件で、同容疑者の狡猾な手口が明らかになってきた。

 丸山容疑者の妻・希美さん(当時47)は昨年9月29日朝に長野・塩尻市内にある自宅兼店舗の金庫そばで、遺体となって発見された。金庫が荒らされた形跡はなかったことで、物取りの可能性は低いとみられた一方、疑惑の目を向けられた夫の丸山容疑者は約60キロ離れた長野市内の議員宿舎にいたと証言し、目撃情報もあった。このアリバイを崩すのに捜査当局は約1年2か月もの月日を要した。

 立ちはだかった壁の一つが決定的証拠がなかったことだ。しかし、丸山容疑者は車で長野市内から自宅に移動し、殺害後に再び長野市内に戻ったことになるが、運転していたとみられる乗用車のナンバーを折っていたことが判明。車両ナンバーを読み取るNシステムでの検知を逃れる目的があったとみられる。

 ナンバーの折り曲げは、走り屋や暴走族、違法改造車などが、Nシステムから逃れるために行うことで知られる。違法行為であるため、警戒中のパトカーに見つかった場合は取り締まられるリスクはあるが、工作していたとなれば、犯行が計画的だったことの裏付けにもなる。同容疑者を巡っては事件当時、複数の女性と交際していたことや女癖の悪さが報じられており、妻とトラブルになっていたとみられる。

 事件後、同容疑者は「犯人の心境が知りたい」「(犯人は)罪悪感みたいのがあるだろうから自分から出てきてくれれば」などと訴え、悲劇の夫を演じていたが…。同容疑者は依然、容疑を否認しているが、30日に送検された。自民党長野県連は同日、同容疑者を除名処分とする方針を決めた。