いよいよ〝みそぎ〟が完了する。大相撲の元大関の幕下朝乃山(28=高砂)が関取に復帰する見通しとなり、地元・富山へ凱旋の機運が高まっている。コロナ対策の規則違反による6場所出場停止処分を経て、7月の名古屋場所で土俵へ復帰。先の九州場所は東幕下4枚目で6勝1敗の成績を残し、十両への返り咲きが濃厚となった。

 関取復帰が正式に決まれば、これまで自ら封印してきた里帰りも実現しそうだ。出場停止処分が明けた当初、朝乃山は「(地元に)帰れる度胸がない」と口にしていた。その真意について、朝乃山富山後援会の北森正誠副会長は次のように明かす。

「(不祥事発覚時に)虚偽の報告をしてしまったことがどうしても残っていて(地元に)帰ってくればいいのにという話になると『(相撲協会に)ウソをつかなかったら、いつでも帰って来られたのにな』という感じになりますね」。その朝乃山は帰郷にあたって「関取になって帰りたい」とみそぎの条件を設定。晴れてクリアする運びとなった。

 もちろん、元大関の〝改心〟は故郷にも伝わっている。「一生懸命に相撲を取っているのは見れば分かりますし、メールの返事も反省しているのが言葉の端々に出ていますからね」(北森副会長)。初場所後の来年2月には富山で祝賀会を開く計画も浮上。地元ファンに生まれ変わった姿を披露する機会となりそうだ。