元乃木坂46で女優の伊藤万理華(26)が26日、10組のクリエーターと一緒に創作した書籍「LIKEA(ライカ)」(12月20日発売)の取材会を都内で行った。

 この書籍は、スタイリスト・TEPPEIのディレクションによるファッションシューティング40ルック150枚以上、劇作家・根本宗子による書き下ろし新作シナリオ+直筆メモ入り台本、ファッションコミュニティ仲間とのプライベートPOP UPレポートと自作のコラージュ作品、イラストレーター・田中かえ、グラフィックデザイナー・井口弘史、畑ユリエによるイラストレーション、アート作品、さらには実兄との音楽対談などなど…怒涛の思いをB4判変型の大判サイズで表現されている。

 約1年前から企画書を書き始め「制作していく過程で10年の集大成になるんだろうなと。どんどん大きくなりました」と言う伊藤は、2011年から乃木坂46の1期生メンバーとして活動し、17年に卒業。現在は俳優として映画、ドラマ、舞台で活躍する一方、個展を開くなどクリエイターとしての才能も発揮している。

 デビュー10周年を迎えた心境を聞かれると、「今年は振り返る機会が多かった。その中でも、デビュー10年でライブに出させていただいたのが大きかった」と吐露。5月に神奈川・日産スタジアムで行われた乃木坂46の10周年記念コンサートに卒業生としてステージに立ち、自身のセンター曲「ここにいる理由」をパフォーマンスしたことを振り返った。

 伊藤は「自分があの場に立てるとは想像していなかった。乃木坂46として活動していた1人の人間として、あの場で1曲でも見せることができたのは恩返しというか。今もお世話になっているスタッフさんへの恩返し、親孝行みたいな気持ちでした」と話した。

 昨年は地上波連続ドラマ初主演となる「お耳に合いましたら。」(テレビ東京系)に出演。初主演映画「サマーフィルムにのって」では、TAMA映画賞の最優秀新進女優賞、日本映画批評家大賞で新人女優賞を受賞した。今冬には、映画「そばかす」(玉田真也監督)の公開が控える。

 伊藤は「ここ1年、2年でいろんな映画やドラマで、自分の肌に合う作品に出会えた。表現方法が今までと変わって、個展でしか吐き出せなかったけど、ドラマや映画や演劇でも、自分を昇華できるようになった。この10年で一番大きな変化だった」と明かした。

 グループを卒業してから5年。ソロ活動については「私はほんと地道にずっとコツコツ好きなものだったり、やってきた。けっこう時間がかかったなとは自分の中で思っています。でも、ここ数年でやっとこういう場を設けていただいて、自分の好きなことをやり切れるようになった。自分が全然何もできなかった時期もすごくあったからこそ、その時期のことを忘れないためにもこうやって本にしたり、形に残していきたいなと思いますね」と未来を描いた。

 またこの書籍を軸とし、そこから着想を得てさらに発展させた、自身3度目となる展覧会「MARIMKA ITO LIKE A EXHIBITION LIKEA」を12月2日から19日まで、東京・渋谷パルコのGALERY X BY PARCOで開催する。この展覧会は、17年の「伊藤万理華の脳内博覧会」、20年の「伊藤万理華 EXNIBITION 〝HOMESICK〟」に続く、伊藤万理華による展覧会三部作の最終章になる。展覧会では、書籍「LIKEA」も先行される。