女子プロレス「スターダム」の“お騒がせ女”ことジュリア(28)が、戦いの最前線へ戻ってきた。シングルリーグ戦「5★STAR GP」を初制覇し、年内最後のビッグマッチとなる12月29日東京・両国国技館大会でのワールド王座挑戦が決定。デビュー5年、スターダムに加入し3年の節目を迎えた今、何を思うのか。賛否両論渦巻くIWGP女子王座、フワちゃんのプロレスデビュー、そして自身の今後――。“大人”へと変貌を遂げようとしているジュリアを直撃した。
――10月29日でデビュー5年だ
ジュリア ジェットコースターみたいだった。嫌になることなんてたくさんあったけど、それ以上にプロレスが好き。ジュリアにとって欠かせないものだし、多分プロレス界にとってもジュリアは欠かせない存在になったと思う。
――「5★STAR GP」を初制覇した
ジュリア 今年はユニットのこととか、桜井まいを育てなきゃいけない責任があったけど、自分のことだけ考えてプロレスができた。たまっていたものを放出したね。
――印象的な試合は
ジュリア(鈴季)すずはもちろんだけど、岩谷麻優かな。彼女との試合はいつも自分が試されるみたいで、プロレスの面白さを特に感じる。岩谷といい試合ができるかできないかでプロレスラーの価値、評価につながると思う。それくらい自分の中で岩谷を基準にしてる部分がある。
――褒めるのは珍しい
ジュリア あんまりこういうの好きじゃないけど、岩谷ってため息が出るほどかっこいいんだよね(笑い)。キャリアとかあるけど、10年やってもそうならない人はたくさんいる。特別な存在だよ。今までは岩谷に「他の選手にかみつかれても、何で返したりしないんだろう?」って思っていたんだけど、自分の立場がちょっとずつ上がっていくにつれて、何となく気持ちを察したりした。
――ジュリア選手とは対照的だ
ジュリア 最近ちょっと大人になったのかな?(笑い)。“お騒がせ女”と呼ばれるけど、かみつくだけがお騒がせではないと思うようになった。スターダムに来た時は先輩だろうが何だろうがかみつきまくって、めちゃくちゃに引っかき回してやろうって気持ちでやってきたけど、プロレスはそれだけじゃないと思うようになったかな。
――岩谷との戦績は1勝2分け1敗
ジュリア 岩谷がどう思ってるか知らないけど、もっと意識されないと。お互い譲れないものとか、大事なものをかけた舞台でいつか真剣勝負がしたい。
――岩谷は20日の新日本プロレスとの合同興行(東京・有明アリーナ)でKAIRIと初代IWGP女子王座を争う
ジュリア IWGP女子の位置づけはまだはっきりしてないよね。でも、目指せるものが一つ増えたとは思う。今はそれよりも赤いベルト(ワールド王座)。あのそうそうたるチャンピオンの中に自分の名前を並べるっていうのは絶対やりたいことなんだ。ただでさえ新しいものは注目を浴びるIWGP女子は脅威でもあるね。ロッシー(小川エグゼクティブプロデューサー)なのか、神なのか、常に試練を与えてくるなと思った。
――自身は合同興行でザック・セイバーJr.と組み、トム・ローラー、朱里組と激突する
ジュリア トム・ローラーはMMA(総合格闘技)ファイターだっけ? 彼がどのくらいプロレスをできるか知らないけど、ジュリアの相手になるかな。テクニックとか試合内容は一番のものを見せられるんじゃない。
――10月23日立川大会でフワちゃんがプロレスデビューした
ジュリア 素晴らしかった。批判している人は芸能人をなめてるよ。「プロレスをなめんな」って言う前に「お前ら芸能人なめんな!」って話だよ。ちゃんとタレントとして売れていて、何か真剣にやらなきゃいけない時の爆発力を「お前らは出せるか?」って。
――そもそも参戦には
ジュリア ダメだったら、多分途中でリタイアするだろうなと。どのぐらいプロレスと真剣に向き合ったかはリングで明らかになる。デビュー戦を見て、真剣にプロレスと向き合ってきたことにウソはないなと思った。一部の若手選手たちがあれを見て何も思わないんだったら、もうリングから下りた方がいい。そのくらいいい刺激を与えてくれたんじゃないのかな。
――今後の抱負を
ジュリア 北斗晶さんや武藤敬司選手のような、世の中の誰もが知っている存在になることが最終的に目指すところ。もっと言うとアントニオ猪木さんとか。10年、20年後、自分が引退する時、自分がこの世からいなくなる時に、プロレスやっていて本当によかったなって思えるように、悔いなくやりたいっていうのが一番。だから手を抜きたくない。それを続けていけば、女子プロレスがもっと世間に響いていくと信じているよ。じゃあ、アリベデルチ! またな!
☆ジュリア 1994年2月21日、イタリア人の父と日本人の母の間に英ロンドンで生まれた。元キャバクラ嬢で元イタリア料理店店長という異色の経歴を持つ。2017年10月29日アイスリボン後楽園大会でデビュー。19年11月のスターダム移籍後に頭角を現し、20年度「プロレス大賞」女子プロレス大賞を初受賞。21年3月には中野たむとの髪切りマッチで丸刈りになり話題を呼んだ。必殺技はグロリアスドライバー。162センチ、55キロ。
















