「オイコラ! ワレ、アホか!」。〝労働者の街〟大阪・西成に突如降臨し、エキセントリックな言動を繰り広げる1人のおばはんがSNSで話題を呼んでいる。〝満州けい子〟こと坂田佳子(年齢非公表)だ。三角公園(萩之茶屋南公園)でホームレスの人々に絡んだり、酒癖の悪さで周辺の飲み屋から〝出禁〟を食らう一方、その歌声は人々を魅了し、多くの人々が坂田に会いに来る。強烈で自由奔放すぎる坂田の魅力に迫った。

 ――登録者数179万人を誇るジョーブログのユーチューブで配信され、強烈すぎるキャラが話題になった

 坂田 私は昭和の女、〝女・勝新太郎〟や。今の芸能界だったらアウトなことも、私はやってしまうだけ。

 ――他のメディアでも取り上げられ、アンチも増えた

 坂田「何や、この女」って言われるけど、アホかっちゅーねん。別に受け入れてもらわなくてもいいんですよ。私は有名になって自分が目立ちたいとかはない。でも、有名になれば、救われる命がある。動画に出て今、私は有名になって夢がかなってるんですよ。

 ――夢とは

 坂田「死にたい」ってDMが毎日、100件以上入りますけど、そういう子が全国から坂田佳子を探しに西成に来てる。それはそいつらが生きたいから。救いを求めてるから。それで「坂田佳子さんに会って、生きようと思いました。こんな自由に生きれるんですね」って言う。他人を気にしすぎなんや。関係あるか。ワレが好きなように生きんかい!

大笑いする坂田佳子
大笑いする坂田佳子

 ――どんな家庭で育った

 坂田 父はとにかく厳格。母はその3歩後ろを歩いてるような人。「スナックを経営してる人間とは付き合うな」とか「テレビを見るな」とか、家の規制が厳しくてイヤっていうのはあった。反動でこうなったんかもな。

 ――実はまともな人

 坂田 そやろ? 私は根本は上品なんよ。下品な人は大嫌い。私には100の顔があんねん。

 ――今、ご家族との関係は

 坂田 母がアルツハイマー(認知症の一種)になってね。「お名前は何ていうの?」「あなた、どこの方?」って言うんよ。あんな厳しかったオカンがね…。そんな母に腹も立ったりした。でも、西成にきて、私には子供いないけど、西成にいるオッサンらはみんな私の子やと思っとる。そしたら、母にも同じ気持ちで向き合えるようになった。

 ――アルコール依存症とも向き合っている

 坂田 アルコール依存症になってなかったら今の私はいないし、守ってくれる人もいなかった。でも、そこは心が汚くないからやと思ってる。人間って一人じゃないって言いたい。

 ――歌で救われたという人も多い

 坂田 言霊なんです。私の歌で「犯罪止めます」「死ぬの止めます」ってなってほしいから歌ってる。武道館で歌いたいとか何にもない。

 ――今後は

 坂田 私はヤクザにだまされたり、いろんな経験をしてきたけど、権力には絶対にこびない。権力者、なんぼでもかかってこんかい。私は民衆の中で歌いながら死んでいくんや。

大胆ポーズまで決めた!
大胆ポーズまで決めた!

 ――最後にぜひ西成グルメも教えてほしい

 坂田「西成キッチンうーちゃん」はヤバいぞ。イタリアンも焼き肉も何でもある。西成をいろいろ食べ歩きしたけどナンバーワンやね。

☆さかた・けいこ 福井県小浜市出身。厳格な家庭で育つ。高校卒業後、駆け落ち同然で大阪へ。北新地でホステスをしていた時に、ジャズに出会いジャズシンガーとなる。歌手として活動するも自由過ぎる言動を制限され、アルコール依存症に。コロナ禍の真っただ中に西成に拠点を移す。現在は、人気ユーチューバー「ジョーブログ」らと「西成家族」としても活動している。