やはり囚人は囚人だった!? 恩赦と引き換えに最前線の兵士となる〝プーチンの私兵〟は続々と脱走兵となり、武装強盗団になっているという。

 ロシアによるウクライナ侵攻はウクライナ軍の反転攻勢で、ロシア軍が兵力不足に陥っている。補うためにプーチン大統領は、刑務所に収監されている囚人を兵士としてスカウトしている。新興財閥オリガルヒのエフゲニー・プリゴジン氏がトップとされる民間軍事会社「ワグネル」が囚人をスカウトし、2週間の軍事訓練後、最前線に送られ、6か月間、戦えば恩赦を与えられるという。このワグネル傭兵部隊は〝プーチンの私兵〟とも呼ばれ、中には38人を殺し、終身刑となっていた男もいる。

 しかし、英エクスプレス紙は17日、「徴兵された囚人兵士が脱走し、武装犯罪を続けている」と報じた。囚人スカウトプランはもちろん、脱走すれば処刑するという厳密な条件付きだ。それでも、プーチン氏が囚人を兵士にする策略は、裏目に出たようだ。脱走兵が続々と出て、武装強盗団となり、ロシアをうろついているそうだ。

 NBCの主任外国特派員リチャード・エンゲル氏はツイッターで「ウクライナ軍の将校は『恩赦と引き換えに兵士となった何百人もの囚人兵士がウクライナの戦場に現れた』と言っている。ただし、『何人もが武器を持ったままAWOLとなり、ロシアに戻って犯罪を行っている』とも」と書いている。

 AWOLとはアブセント・ウィズアウト・リーブの略で、脱走兵という意味だ。