ボクシングの元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(43=フィリピン)が元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)との対戦を熱望したと、英紙「デーリー・メール」が伝えた。

 昨年8月に現役引退を表明したパッキャオ氏は今年5月にフィリピンの大統領選に出馬も落選する中、今年12月11日に韓国人格闘家でユーチューバーとエキシビションマッチを行うことを発表した。再始動に向けて現役復帰の可能性を示唆するなど、ボクシング界はもちろん、世界がレジェンドボクサーの動向を気にかけている。

 そんな中、同紙によると、現役復帰の可能性を示唆したパッキャオ氏は2015年5月の世界ウエルター級王座統一戦で激闘を繰り広げた末、判定で敗れたメイウェザーとのリターンマッチを希望しているという。ファイトマネーなどの総額4億7000万ポンド(約780億2000万円)にも及んだ「世紀の一戦」。再戦となれば、大注目のファイトになるのは間違いないだろう。

 ただ、パッキャオ氏は同紙に「フロイドとの戦いが本当できるがどうかはわかりません。彼はもう(プロとしては)やりたくない。エキシビションの戦いなら実現する可能性はある。しかし、本当の戦いにはならないでしょう」と語り、メイウェザーがパッキャオとの再戦を固辞していることをうかがわせた。

 メイウェザーは9月の「超RIZIN」で来日した際、現役王者や元王者らボクサーとは「やるつもりはない」と宣言していた。