また狂騒曲が始まった――。国の旅行促進事業「全国旅行支援」が11日から、東京都を除く46道府県で始まった。1人1泊当たり最大1万1000円の補助を受けられるとあって、各旅行会社の予約サイトにアクセスが集中してパンク寸前だ。しかし、制度の複雑さもあって、ネット上では「わからない」の声が噴出しているほか、なかには「宿泊代が通常の倍以上になった」といった声も…。利用者が混乱に陥るなか、注意点とお得な攻略法を探してみた。
全国旅行支援の期間は12月末まで。期間中に何度でも利用できるが、適用できるのは1回の旅行で7泊まで。割引は1人1泊5000円以上の場合、40%の割引を受けられるが、宿泊のみの場合は1泊上限5000円、交通手段とセットの場合は1泊上限8000円となっている。これに加えて平日は3000円、休日は1000円の地域クーポンを宿泊施設で受け取ることができ、平日は最大1万1000円の割引となる。また、日帰りバスツアーにも適用でき、割引上限は5000円だ。
このほか、利用するにはワクチン接種済みの証明書かPCR検査などの陰性証明書、さらに現住所が確認できる身分証明書の2つが必要となる。同行者も含めて全員が宿泊先で提示しなければならず、忘れた場合は当該者の割引が除外、もしくはグループ全員が割引除外される可能性があるので要注意。ただし、利用要件などの詳細は各都道府県が独自に規定しているため、求められるワクチン接種回数や何日前までの陰性証明書が有効かは異なり、事前のチェックが必要だ。
そんななか、利用者の間からは「わかりづらい」の声が噴出。予約サイトにアクセスが殺到したこともあって、正常に予約手続きを進められない事態も起こっている。
利用者たちを混乱させる原因となっているのは、事前に各都道府県の全国旅行支援を受けるためのクーポン(宿泊施設で受け取るクーポンとは別)を取得して予約を進めるサイトがある一方で、予約する段階で自動的に適用されるサイトもあるなど、申請の仕方がバラバラな点だ。ネット上では「よくわからない」の声が相次ぎ、事前にクーポンを取得して予約するサイトでは「とりあえず取得しておけ!」とばかりに争奪戦も発生。一時的にクーポン配布を終了する予約サイトも現れた。
とはいえ、使えるならお得に利用したいのが心情。ネット上では、最大割引8000円+クーポンの恩恵を受けられる交通手段とのセットで2万円のプランが勧められているが、必ずしもそのプランがお得とは限らない。
全国旅行支援の開始と同時に「宿泊代が通常の倍以上になった」との報告が相次ぎ、便乗値上げで質に見合った料金とは限らないからだ。
一方で、かつての「Go To トラベル」で知られた攻略法は今回も健在だ。例えば、素泊まり1泊4800円と、夕食付き1泊8000円のプランがあるホテルの場合、5000円未満なので素泊まり料金に割引は適用されないが、夕食付き料金だと割引が適用されて4800円となり、素泊まり料金なのに夕食までついてくるお得なプランに〝変身〟するのだ。
また、ホテルと違ってあからさまな便乗値上げをしない日帰りバスツアーもお得度は高そうだ。例えば、日本三名瀑の袋田の滝を見て柿狩りをするランチ付きの東京から茨城への日帰りバスツアーは、通常代金が1万2500円のところ、割引と地域クーポンで実質4500円。東京駅から水戸駅まで片道2120円なので、ほぼ東京―水戸間の往復運賃で日帰りバスツアーを楽しめてしまう。
便乗値上げでお得感のないものもあるが、まだまだ探せば掘り出し物のお宝プランが見つかるはず。遅れるほどチャンスを逸するだけに、まずは旅行代理店に問い合わせるか、各社サイトで検索だ!












