121、122期にスポットを当てる「Challenge! 新人選手紹介」。10月は大分期待の新鋭、長松大祐(24=大分)を取り上げる。大分市内の繁華街・都町(みやこまち)をこよなく愛する酒飲みレーサーが、競輪を熱く語ります。

 酒は天の美禄…だ。若さあふれる肝臓は無尽蔵のスタミナを誇る。脚質と同様に地脚タイプで、酒の席ではレースのようにじんわりと長い時間、踏み続けることができる

「酒ですか? ビールから始まってハイボールが中心。あとは焼酎、日本酒も。ワインはあまり飲まないですけど…。ずっと飲んでいます。好きなんですよ(笑い)」

 すべては、厳しい練習やレースをこなした自分へのご褒美だ。「大学のころ、部活終わりに飲むビールがおいしくて。父も酒が大好きなので、一緒に町に出ることもあります。あとは師匠(安東英博)を含めて、ことあるごとに反省会をすることも(笑い)。もちろん、個室にしたり距離を取ったりと感染対策をして。競輪の色々な話ができるから吸収の場になっています」と、ただただ闇雲に飲んでいるわけではなく、愛する競輪のため、どん欲に情報をカキ集めている。

 父親が競輪好きで、幼少期から競輪場に出入りしていた。中学校まで野球をしていたが、父親から自転車競技を勧められ、地元の名門・別府商業高校(現・別府翔青高校)に進学した。「家から遠くて毎日30キロを自転車で通いました。おかげで脚がつきました」と、長松の代名詞といえる強地脚の原点はここにあった。

 高校卒業後は「遊びたかった(笑い)。選手にはその後にもなれるかなと思って」と、すぐに選手を目指さず鹿屋体育大学へ進学。部活と酒場の両立で学生ライフを謳歌し、日本競輪選手養成所には一発で合格した。

 7月の本デビュー後はすでに2Vを挙げており順調だが「何が何でも9連勝をというわけでもなくて、まずは脚をつけないと。2年後ぐらいにS級に上がれるように」と浮つく様子はない。この先も豪快にグイグイとあおってガソリンを蓄え、昼も夜もピッチを上げていく。

【Q&A】
――現在、日本競輪選手養成所にいる、大分の長松空吾生徒は血縁関係?

 ひとつ下の弟です。高校の時に30キロを通うのがきついから先頭交代のために自転車競技に誘いました。おかげで通学がむちゃくちゃ楽になった。

――趣味は?

 大学の時に素潜りを覚えて好きになりました。自分で突いた魚を調理して飲む酒は最高でした。

――師匠を含め、周りの先輩も酒好きが多い?

 もう、それは。師匠はもちろん、同門の吉川裕二さんや利根正明さんらもみなさん都町が大好きです。

☆ながまつ だいすけ
1998年4月17日生まれ。大分県出身。鹿屋体育大学卒業。174センチ、76キロ。