柔道五輪2連覇の斉藤仁さん(故人)の次男で男子100キロ超級の斉藤立(20=国士舘大)に、早くも大偉業達成の期待が高まっている。

 体重無差別で日本一を争う4月の全日本選手権では、史上3番目の若さとなる20歳1か月で優勝を果たした。多くの柔道関係者が192センチ、160キロ超の恵まれた体格から多彩な技を繰り出す斉藤を絶賛。全日本柔道連盟の山下泰裕会長(65)も「伸びしろが一番あると思う」と太鼓判を押すほどだ。

 さらに、史上9人目となる「柔道3冠」(五輪、世界選手権、全日本選手権)を期待する声も。ある全柔連関係者は「難しいところはある」としながらも「世界選手権で優勝すれば、3冠に王手をかけることになる。若くしてそういうチャンスもあるし、楽しみでしかない」とエールを送る。

 将来を有望視される斉藤は、世界選手権(10月6日開幕、タシケント)の代表に選出。26日に都内で行われた記者会見では、個人で五輪2大会金メダルのテディ・リネール(33=フランス)の欠場について「やりたかった」と複雑な心境を明かしつつも「自分はパリ五輪ばかりを見るのではなく、一つひとつの試合に命を懸けて勝ちにいきたい」と覚悟を口にした。

 近年、最重量級の日本勢は苦戦続き。お家芸復活へ、20歳の大器が世界の舞台で強さを証明する。