今年5月、「ベストオブミス」の高校生限定の姉妹コンテスト「ベスト・オブ・ティーン2022」で初代グランプリに輝いたのが熊本県代表の岡田希子(18)。受賞後にいじめや差別の根絶を訴えたのは、自身もつらい経験をしてきたからだ。そんな岡田の支えとなったのは、世界的スーパーモデルだった。

 岡田はグランプリを受賞して「日本代表として世界へいじめ、差別の根絶を訴えていきます」とスピーチした。

 強く訴えるのはワケがある。自身がオーストラリア人の父と日本人の母の間に生まれたハーフで、いじめや差別に遭ってきたからだ。相手の意識・無意識にかかわらず、幼いころから見た目でいじめられてきたという。特に高校2年時には、いじめから精神的に病み、摂食障害も患いつらい日々を過ごした。

「いじめから摂食障害でガリガリになっちゃったんですね。毎日『死にたい』としか思えなくて、精神科のお医者さんにも入院をすすめられるくらいでした」

 そんな日々の中、岡田の希望となったのが、ミスコンの存在だった。

「ミスコンとかに出ることで、自分を愛するじゃないですけど、生きたいと思えるようになった」 カナダのスーパーモデル、ウィニー・ハーロウの存在も大きかった。

「ウィニー・ハーロウさんのように先天性の肌の病気があっても、有名になって影響力がある。ハーロウさんは肌、私はハーフっていうのが個性。この人みたいになれば、コンプレックスも個性にできて、自分だけのものにできると思えた」

 驚くことに、グランプリ受賞後はいじめがピタッとやんだそうで「成功するのが一番近道なのかなと思った。成功体験した人が有名になって、周りからも好かれたりすることで、差別やいじめを受けている人に『自分もこうなれるかも』と、ちょっとでも希望の光になれたら」と笑顔を見せた。

 自分の考えをしっかり持つ岡田だが、プライベートを聞くと「家ではだらしなくて面倒くさがりですね。食べることすら、あごを動かすのが面倒くさいって感じです。ダラダラしてます。やる気スイッチが入れば、全部やり切っちゃうんですけどね」と苦笑い。

「学校では友達と面白いこと言い合ったりしてますね。お笑いも好きですよ。佐久間一行さんの『井戸のお化け』のネタがけっこう好きで、ずっと口ずさんじゃってて(笑い)」。どこにでもいる18歳といった印象だ。

 恋愛については「尊敬し合えるような人がいいですね。でないと、愛せない気がする」と理想を口にした。

 来春には高校を卒業する。「大学にも行きたいし、勉強したいこともいっぱい。やりたいことはいっぱいあるけど、優先順位をつけるなら勉強とモデルを一緒にできたら。モデルを頑張るのは、発言に説得力を増すためっていうのはありますね。やっぱり、いじめの問題は取り組みたいから」という。

 モデルとしては「TGC(東京ガールズコレクション)にも出たいし、海外だったら自分の好きなアーティストのブランドに出たい。ミス・ユニバースにも挑戦したいです」と夢は尽きない。岡田のチャレンジは始まったばかりだ。

☆おかだ・きこ 2004年5月21日生まれ。熊本県熊本市出身。身長172センチ。英国系オーストラリア人の父と日本人の母とのハーフ。現役高校3年生。地元中心にモデル活動をしていた。趣味はピアノ、絵を描くこと、麻雀。