参院選(7月10日投開票)東京選挙区(改選数6)に立候補したれいわ新選組の山本太郎代表(47)が27日、明大前駅前で街頭演説を行い、NHKの「日曜討論」で繰り広げられている消費税の使途についての自民党とれいわのバトルに言及した。

「デマもクソもあるかって話。事実を述べただけ」と山本氏が言い放ったのは消費税の使途を巡る議論で、自民党の高市早苗政調会長の「でたらめは止めて」発言だ。

 消費税廃止を訴えるれいわは「消費税収が社会保障の一部にしか使われていない。法人税減税の穴埋めに使われている」と主張していた中、19日放送の「日曜討論」で高市氏が「全くの事実無根。消費税の使途は社会保障に限定されている。でたらめを公共の電波で言うのは止めていただきたい」とれいわの大石晃子政審会長を一喝し、物議を醸していた。

 れいわは26日放送の同番組で高井崇志幹事長が「所得税、法人税を下げるために消費税導入したのは明らか。自民党の方がでたらめを言っているので抗議したい」と反論していた。

 この論争について、山本氏は冒頭の言葉を述べたうえで、「さらに高市さんはウソをついた。すべて社会保障に使われていると。金に色はつかない。税収で集められたうち、消費税分に使われたかは見えない。それをすべて使っているというのがウソ。私たちが言っているのは消費税が上がるたびに大企業、資本家に対しての減税が進む。この割合から73%が減税の穴埋めに使われているという主張。(高市氏は)触れなきゃいいのに触れちゃった」と高市氏は墓穴を掘ったと指摘した。

 消費税廃止を改めて訴えた山本氏は返す刀で「自民党は30年間、この国を衰退し続け、ウソを続けてきた。ほかにもいますよ。民主党。消費税を上げないと言っていたのに上げた人たち。万死に値する」とぶった切っていた。